コスパ大好き|アメリカに移住したエンジニア

2023年からロサンゼルス在住。個人的な体験を記録し、これからアメリカに住む人に情報を捧げます。

Revolut国際送金の手順と注意点・アメリカ送金実例

私が初めてRevolutを知った時の気持ちは「お得に国際送金したいけど、不安。」でした。

お得にできる=通常のお金をかけて送金する場合に比べて、新たなリスクが伴うと感じるからです。

この記事では、実際に送金している私の状況と、そのリスクについて私が理解した範囲で共有したいと思います。

リスクは大きくベンチャーっぽい課題2点

Revolutは2015年創業のFinTechベンチャー企業です。

https://www.crunchbase.com/organization/revolut

イギリスのデジタル銀行と呼ばれており、日本でも知っている人は2020年くらいから注目していました。

そんなベンチャー企業だからこそ、良い面でも悪い面でもリスクがあると言えるでしょう。

最も大きなリスクは「知らずに使うこと」だと思いますが、それはこの記事で払拭できると思いますので、サービス自体のリスクを説明します。

プラスのリスク:ユーザーメリットが豊富

プラスのリスクってなんだよ、と感じるかもしれませんが、、Revolutを利用することによって得られるメリットは変動する可能性がある、ということをお伝えしたいと思います。

国際送金でのRevolutのメリットは以下です。

- 銀行より有利な為替レートで取引できる
- 入金にデビットカードが利用でき、デビットカードの特典(キャッシュバックやポイント)が受けられる
- 送金/着金手数料がかからない

国際送金では大きく4つの手数料が発生しますが、これらをかなり削減できるのがRevolutとWISEです。

実際にどれだけのメリットが受けられるのかは下記の記事で比較していますので、詳しくはこちらをご覧ください。

analytics-guy.hatenablog.com

私はRevolutへの入金に、SONY銀行のデビットカードSONY Bank Wallet)を使うことで1.0%のキャッシュバックを受け取れる点にも魅力を感じています。

しかしここには、ベンチャーならではのサービスの変更があることを忘れぬようにしましょう。

例えば2022年初頭まで、SONY銀行のデビットカードによるチャージ回数や金額には制限がありませんでした。

つまり、ある月に100万円入金すれば、1%で1万円キャッシュバックが得られる状態でした。

しかし2022年9月以降、あとから説明する入金回数と金額の制限が加わり、履歴が浅いと1ヶ月で50万円程度までの入金となりました。(つまり1%で5,000円キャッシュバック)

1%のキャッシュバックが受けられる点は変わっていませんが、50万円以上の金額を動かす場合にかかる時間が長くなります。

今は飛ぶ鳥も落つ勢いのRevolutですが、メリットが変化する可能性はあるので、その情報のキャッチアップが必要になります。

個人的にSONY銀行→Revolutへの入金が可能かどうかはTwitterで報告していますので、ご参考まで。

マイナスのリスク:日本の法律的に元本補償がない

Revolutは、日本の法律でいう銀行ではなく、資金移動業者の一種です。

※じゃあなんなのか、を詳しく知りたい方は、(私は法律の専門家ではないので)こちらの記事を読んでいただくのが良いでしょう。

ifura.net

ここで説明することは上記記事からの受け売りが多いのですが、重要なポイントは以下3点だと思います。

- 万が一預金がなくなっても補償されない
- ただし、プリペイドカード業者だからといって信用できないわけではない
- 100万円を超えるお金を長期間に渡って預かることはできない

ではこの点をどう評価するか、というと、私はこう考えます。

1. 預金がなくなるリスクは1%くらいかな(個人の肌感覚です)
2. それほど大きくない額(50万円程度)なら、なくなっても死にはしない
3. 従って50万円の1%程度(5万円くらい)よりも大きなメリットが得られるなら、使ってもいいかな

つまり、損するリスクが5万円と考えれば、それを上回るメリットがあるなら飛びつこう、ということです。

もちろん、実際に動かす金額やリスクを何%と考えるかはご自身の考え方で決める必要があります。

ちなみに言い訳がましくなりますが、私が言う1%にはほぼなんの根拠もありません。

ただ、私には資金移動業者(例えばPayPayとか)には0.1%程度しかリスクを感じずに使っている感覚があります。(何かあっても、ソフトバンクがどうにかしてくれる、的な期待もあるし)

Revolutは2022年に行政処分なども受けているので、それよりはリスク高いかもな、と感じるので、それより多少高い1%程度、ということです。

これまでの実績を赤裸々に披露

リスクの話で、私はデメリットよりもメリットの方が大きいと判断し、実際にここ数ヶ月間送金を続けています。

キャッシュバックにはタイムラグがあるのでその点注意が必要ですが、私の入出金履歴を公開したいと思います。

入金履歴(新しいものが上)

2023年4月4日:560,000円

2023年3月4日:500,000円

2023年2月1日:500,000円

2023年1月1日:450,000円

2022年11月24日:10,000円

キャッシュバック履歴(新しいものが上)

2023年5月22日:5,600円(2023年4月4日分、1.0%、予定)

2023年4月21日:5,000円(2023年3月4日分、1.0%)

2023年3月23日:5,000円(2023年2月1日分、1.0%)

2023年2月21日:4,644円(2023年1月1日分、1.0%?)

2022年12月20日:50円(2022年11月24日分、0.5%)

少なくとも今はメリットが大きそう

※2023年4月、キャッシュバックは無くなりました。

現時点では確かに、1%のキャッシュバックを受けることができているため、想定通りのメリットが享受できています。

ちなみに私は渡米直後で一時的に資金需要が高いので、上限まで送金しています。送金が完了したら、以降は金額を落として生活費だけ送金予定です。

移住直後にどの程度のお金を動かす必要があったのか、その準備過程などは下記ブログにありますのでご参考まで。

analytics-guy.hatenablog.com

送金までの手順別注意点

チャージ:クレジットカードチャージは送金できない

最初の疑問になり得るのが、直接入金ではなく、クレジットカードによる入金についてです。

RevolutではMaster/VISAのクレジットカードでチャージできるのですが、これでチャージしたお金は残念ながら送金には使えません。

海外送金を前提とするならば、銀行振込やデビットカード入金をする必要があります。

チャージ:SONY銀行の30日間制限とRevolutの金額制限

もう1点、チャージの時の制限として、日付と金額の制限があります。

まず、SONY銀行側の制限で、Revolutにチャージできる回数が、30日間で1回となっています。

moneykit.net

そして不可解なのが、1回でチャージできる上限金額が不明、という点です。

こちらは下記ブログが参考になりますが、こちらでは45万円制限となっている模様です。

www.ysky.info

最初は上限金額がわからない

先の記事にもある通り、Revolutは自分の上限金額がいくらなのかわからないシステムになっています。

よって、特に最初はいくらチャージできるのかわからず、金額を徐々に落として正解を探ることになります。

例えば私の場合、50万円チャージしたかったのですが、それは叶わなかったので、48万円→46万円→45万円とチャレンジしました。

上限いっぱいを狙うと、自分がいくらチャージできるのかわからず、何度か失敗してやっと通る、という手順になります。

2023年4月のチャージでは56万円でチャージできたので、だんだん上がっているようではあります。

SONY銀行は失敗し続けるとデビットカードがロックされる

しかし上記のような手順を辿ると、たちまちSONY銀行側で不正アクセス疑いによりロックされる、という課題が発生します。

そしてロック解除は電話でしかできず、また電話応対時間は8:00-17:00(曜日を問わない)なので、急ぐ場合は注意しましょう。

(私は元日朝から電話してしまいましたが、ちゃんとつながりました。)

カスタマーセンターの電話番号は下記に公開されています。SONY Bank Walletカードを持って電話しましょう。

moneykit.net

ちなみに日本から電話する分にはフリーダイヤルが使えますが、普通にやると海外から国際電話が必要になります。

私の場合、楽天モバイル回線を契約して渡米したので、日本への電話も楽天LINKアプリで無料で可能でした。

日本の電話番号維持や回線活用については下記にまとめてありますので、ご参考まで。

analytics-guy.hatenablog.com

両替:曜日・上限金額・リセット日に注意

次は両替です。Revolutの両替には、平日は手数料無料ですが、土日祝日は手数料がかかります。

よって、お得に送金するなら平日に両替することが必要です。

土日に両替する場合、RevolutよりもWISEの方が総合的にお得になります。

もしどうしても平日は両替できない方は、WISEを使うのが良いでしょう。

またRevolut無料アカウントの場合、両替には月あたり75万円までの上限金額があります。

この上限金額のリセット日はアプリから確認もできますが、基本的に毎月15日にリセットされます。

SONY Bank Walletのみでチャージする場合、1ヶ月でおよそ50万円前後の入金になるので、これを超えることはないかもしれません。

ただし一時的にたくさんの送金がしたい場合、Revolut有料アカウントを検討するか、WISEと併用することを考えても良いでしょう。

analytics-guy.hatenablog.com

送金:送金金額上限は、登録した国の通貨ベースで決まる

限度額には「出金・送金可能な残高」という項目があり、これは登録した国の現地通貨ベースで決まっている模様です。

例えば、ある日14万円入金して$1,000を買い付け、翌日$1,000を送ろうとしたら送金不能になることがあります。

これは通貨レートが変動したことにより、前日と当日の通貨レート上、円安方向に動いたりすると発生します。

送金額を$950に落とすなどすれば送金自体は可能ですし、もしくは日本円の入金を増やせば送金可能になりますから、エラーが起きた時は確認してみましょう。

最後まで残高を使い切るためにカードも発行しておくこと

また、最終的に送金できなかった金額は、Revolutのカードを使って消化することになります。

つまり、為替レートの影響で得をした分、現地で決済する(もしくはネット決済でドル建てで支払う)ことになるので、日本にいるうちにRevolutのカードを発行して受け取っておきましょう。

私はこのカードを無くしてしまい、使いきれない金額ができてしまったのですが、一時帰国に合わせてRevolutのカードを新規発行することでなんとか凌ぎました。

送金:「送金」と「着金」の違いに注意

国内の送金ではあまり意識した記憶がありませんが、送金と着金には違いがあります。

Revolutは送金が完了したタイミングは教えてくれますが、実際に送金先の銀行に届いたかどうかまでは教えてくれません。

よって、Revolutから送金完了通知が来ても、まだ送金先の銀行には届いていない、という時間が発生します。

これを知らずにいると、自分のお金がなくなってしまったような不安に襲われますが、着金までにタイムラグがあることを覚えておけば問題ありません。

この点WISEは着金まで追ってくれる分、安心感があります。

ちなみに送金処理はロンドンの時間を中心に始まる模様で、午前9時ごろから処理されるようです。

なので朝早めに送金を開始すると、その日の午後には着金まで確認できます。

送金できない金額は直接カードを利用する

為替レートの影響で、日本円でチャージした金額が全額は送金できなくなることがあります。

これは私がスタンダード(無料)プランだからからかもしれませんが、レートの影響で得した分は送金できないようです。(未検証ですが逆に言うと自分がどれだけレートで得したのかがわかるのかもしれません)

このため、Revolutアカウントに残ってしまう金額はRevolutのカードを利用して消化することになるので、端数はそのようにして現地通貨で使う必要があります。

まとめ:Revolutで移住時〜移住後の送金をお得に

リスクや手順がわかれば、あとはキャッシュバックを最大限享受するだけです。

普通に銀行で送金するのと比べると、年間でそれなりの差になりますので、定期的に送金する予定がある方は検討してみても良いでしょう。

もっといい手法も探していきますので、情報提供もお待ちしています!