コスパ大好き|アメリカに移住したエンジニア

2023年からロサンゼルス在住。個人的な体験を記録し、これからアメリカに住む人に情報を捧げます。

Plastiqで家賃をクレカ払いにする - 初心者向け使い方ガイド(スクリーンショット多め)

アメリカのクレジットカードはウェルカムボーナス満載ですが、これを達成するためには工夫が必要です。

例えばAmerican Expressビジネスゴールドカードを発行する際、3ヶ月で1万ドル使うと70,000ポイントもらえるなど、ボーナスも多い分、ミニマムスペンド条件もハードル高めの場合があります。

しかし家賃をクレカ払いにできれば、2-3ヶ月で1万ドル近い決済も可能になり、ウェルカムボーナス獲得にぐっと近づきます。

今回はこれを実現するため、Plastiqを利用しましたが、Plastiq初心者として私が実践時につまづいた部分への対応も踏まえ、使い方を解説します。

Plastiqとは何でもクレカで支払えるサービス

家賃支払いをクレカで行う方法を調べると、ネットではいくつかのサービスが出てきます。

中でもPlastiqはよく出てくるサービスで、クレジットカードで支払いをして銀行口座に送金することが可能です。

つまり、いつもの家賃支払いにクレジットカードを利用することが可能になります。

注意点1:2.90%の手数料がかかること

Plastiqを利用してクレカ決済すると、最低でも決済金額の2.90%が追加でかかります。

例えば家賃が$2,000の場合、その2.90%に相当する$58が追加でかかります。

さらに送金方法による手数料も若干あり、例えばACH送金であれば$0.99が追加でかかります。

よって実際の支払い金額は$2,058.99、大家さんの受け取り金額は$2,000となります。

plastiq.com/pricing/ から引用

またこれは送金予定日が最も遅い場合の手数料であり、送金日程を早めたい場合は追加の手数料がかかります。

例えば1/21にPlastiqで送金手続きをした場合、1/26に着金する設定であれば追加コストはかからず、手数料は2.90%ですが、着金予定日を早めたい場合はさらに追加コスト(0.2%〜)を支払う必要があります。

ACH送金の他に、チェックで送る方法やWire Transferで送る方法もあります。チェックで送る場合は郵送の時間がかかることも考慮する必要があります。

ですので送金は計画的に行うのが良いでしょう。

下記のリンク経由で登録して30日以内に$2,500以上の送金をすると、$2,500分の手数料無料クレジットがもらえます(紹介した側・された側両方もらえます)。初回の送金では必ず手数料がかかりますが、すでに2回以上送金する覚悟の方はぜひご利用ください。

plastiq.com

注意点2:送金相手には送金連絡をしておいた方がいい(少なくとも初回)

必須ではありませんが、送金先(Plastiqで言うとVender)への送金予定の連絡もしておくと良いでしょう。

理由は単純で、Plastiqで送金されたかどうかまでは分かるものの、送金先に着金したかどうかまではわからないからです。

特にチェックで送る場合は、郵送中に無くなってしまう(アメリカの郵便事情の悲しいところですが)可能性もありますから、送金予定の連絡と着金の確認連絡はしておいた方がいいでしょう。

Plastiqの利用はウェブかアプリで

ブラウザ版もアプリ版もほとんど違いはありませんので、好きな方で利用しましょう。

着実に手数料無料クレジットを受け取りたい人はブラウザで以下のリンクを開き、ブラウザで登録まで完了させ、その後にアプリでログインするのが良いでしょう。

plastiq.com

登録にはEメールアドレス・氏名・住所・電話番号が必要です。

メールアドレスも電話番号(SMS認証)もそれぞれ認証が必要になりますので、すぐにアクセスできる状態で進めるとスムーズです。

まずはクレジットカードを登録する

ログインできたら、早速クレジットカードを追加します。

Walletメニューに行き、表示される青いプラスボタンをクリックすると、支払い方法でCredit Cardが選択できます。

ウェブ版:Walletからクレジットカードを追加

ウェブ版:クレジットカード情報を入力

2023年12月ごろまで、PlastiqではAmerican Expressのカードを使うことが一時的にできませんでしたが、2024年1月現在は再度利用できるようになっています。

支払い先情報(Vendors)を登録しておく

家賃を支払いたい場合、支払い先(例えば個人オーナーであればその人)の銀行口座を登録します。

Vendorsメニューで表示される青いプラスボタンをクリックし、「add vendor manually」を選択すると、支払い先の名前を入力する画面が表示されます。

ウェブ版:Vendor登録

支払い先の名前を入力すると、候補となる登録済みアカウントが表示されます。

支払い先がPlastiqのアカウントを持っていない場合、この画面で候補には表示されませんが、その場合は気にせず「Create New Vendor」を選択し、Continueボタンをクリックしましょう。

ウェブ版:支払い先検索画面

新しい支払い先を登録する場合、支払い先への送金方法を選択します。

ここでは家賃の支払い方法で指定されている送金方法を選択するだけですが、基本的にアメリカ国内の振込であればACH送金で良いでしょう。(もし自信がなければ、支払い先に確認しましょう)

ウェブ版:Vendorへの送金方法選択

振り込みの場合、支払い先銀行口座のRouting NumberとAccount Numberを入力します。

加えて、氏名・Eメールアドレス・住所は支払い先にあらかじめ聞いておく必要がありますので、準備しておきましょう。

※サービス側のバグで、Routing Numberが入力できなかったりしますが、コピペは行けたりするので、工夫して入力を完了させましょう。

ウェブ版:Vendor銀行口座情報

最後にVendorカテゴリの入力画面があり、選択すべき項目は「Rent and Real Estate」、サブカテゴリは「Residential Rent」です。

※カテゴリ選択で、選択肢に「Rent and Real Estate」がないなーと思ったりしますが、実は選択肢のウィンドウの中でスクロールができるので、アルファベット順でかなり下の方にありますから、頑張って見つけましょう。

ウェブ版:Vendorカテゴリ(1)

ウェブ版:Vendorカテゴリ(2)

「これって支払い先に黙ってVendor登録したら個人情報とかまずいの?」と一瞬思ったりしますが、Vendor Searchで表示されるのはあくまでPlastiqアカウントを持っているVendorだけなので、自分がVendor登録したからといって他の人にVendor情報は見えません。ので、支払い先に色々説明しておく必要はありません。

いよいよ支払いをする

クレジットカード登録とVendor登録ができたら、支払い(Payment)を行います。

Paymentメニューで表示される青いプラスボタンから「make a payment」を選択します。

ウェブ版:Payment

あらかじめ登録してあるVendorを支払い先として選択し、次に送金情報と、先に登録したクレジットカードを入力します。

ウェブ版:PaymentでVendorを選択

支払い情報は支払い先(Vendor)にも通知されます。最終的に着金させたい金額、誰が支払ったのかが分かるように記入しましょう。

ウェブ版:支払い情報の入力

次に支払日のオプションを選択します。日付に余裕があれば追加料金なしのオプションも選べますし、少し先の振込日をスケジュールしておくことも追加料金なしでできます。

ウェブ版:支払い日の選択

支払い先に初めての支払いを行う場合、請求書(Invoice)情報のアップロードを求められます。

これは資金洗浄などに利用されていないことを証明する目的で確認されるものですが、基本的に賃貸契約書(自分の氏名・住所と、支払い先の氏名・住所、家賃金額などが記載されているもの)を提出すればOKです。

不備がある場合、アカウント登録に使ったEメールアドレス宛に連絡が入り、メールでの追加書類提出が求められますので、早めに対応しましょう。

ウェブ版:請求書アップロード(初回のみ)

最後に入力内容と手数料を確認します。

Fee(手数料)の内訳はこの場合、Transaction Fee 2.90%($2,550 x 2.9% = $73.95)とACH Delivery Fee($0.99)を合わせた$74.94となっています。

ウェブ版:Payment確認画面

初回は大変だが、2回目以降は手間も手数料もなし!

ここまでお疲れ様でした。あとは大家さんから着金のお知らせが確認できればミッションコンプリートです。

また2回目以降の送金ではこれほどの手間もなく、前回の送金内容からすぐに送金できますし、紹介リンクが正しく機能すれば送金も無料でできますから、頑張り甲斐があります。

着実にクレジットカードのミニマムスペンドを完了させ、ウェルカムボーナスを掴み取っちゃってください。

WISEの為替レートで損してない?送金時の注意点と実際の画面比較

海外送金をなるべく低い手数料で行う方法の一つとしてWISEによる送金があります。

WISEによる送金でなぜ手数料が低くなるかは下記の記事で紹介していますが、簡単に言えばWISEは様々な国に銀行口座と通貨を持っているため、両替したいユーザー同士の需要をマッチングすることで手数料を抑えています。(賢いですね)

analytics-guy.hatenablog.com

個人的にもWISEは使っていますが、WISEアプリの送金では為替レートがわかりにくいため、これについて解説します。

結論から言えばWISEのウェブサイトで送金するのが安心、という話なので、ウェブサイトしか使わない方は読む必要がない記事ですが、これからアプリを利用する予定がある場合はご一読ください。

WISEのアプリの送金ではドル円レートが逆転する

この記事でお伝えしたいことの最も大きな点は為替レートの表記についてです。

一般的にニュースや証券会社のサイトで見るドル円の為替レートは、例えば1ドル=147円のように表記されます。

基本的にこのドル円レートの数字(○円部分)が低いほど、日本円を米ドルに両替するときに有利です。

送金に慣れないうちは、まずこの為替レートの基準がわからずでしたが、慣れてくると「数年前は1ドル108円だったのに。。」など、相場感がわかってきます。

WISEの特に良いところは明朗会計なところで、送金手数料、為替手数料、為替レートのコスト内訳を細かく出してくれるため、安心して送金できる点だと思います。

しかしこのうちの為替レートは、WISEアプリの送金画面では下記のように「0.00673923」のような表示になるのです。

つまり、1ドル○円ではなく、1円が何ドルになるのか、一般的に使われている表記に対して逆数で表示されるのです。

ただでさえ慣れない最初のうちは特に、明朗会計のWISEを使う意味がだいぶ削がれてしまいます。

ドル円レートがすぐわかることの重要性

WISEでもRevolutでもそうですが、送金時は若干の「焦り」が伴うと思います。

なぜなら為替はリアルタイムで動く上、ニュース一つで1円単位の動きをすることもあるため、送金ボタンを押すタイミングが非常に大きな選択に感じられるからです。

例えばこの記事を書いている週は、アメリカのFOMC連邦公開市場委員会)と日銀の金融政策決定会合の議事要旨が公表されるタイミングでした。今後のドル円相場の予想を立てる上で、金融市場では一つの主要ニュースとして取り扱われました。

実際にこれらのニュースを受け、この週のドル円相場はたった1日で1円近く動きました。

2023/9/18週のドル円相場

この時点のドル円レートは148円前後ですから、1円動くと約0.6%の違いです。100万円送金したら6,000円変わる程度ではありますが、6,000円あったら1回外食行けそうだな、とか考えると、気になってしまうものです。

為替もニュースも気にならない人は問題ありませんが、私のように1円でも安く送金したいと考えている人間には気になりすぎるニュースです笑

※ちなみに2022年はもっと恐ろしいことに、1日で3円動く日もあったため、送金ボタンを押すときはかなり焦りがありました。。

ですから、送金のタイミングによって時事刻々と変化していく為替レートを正しく把握することが安心感に繋がりますし、一瞬の判断で損したと感じる時も出てくるわけです。

これがWISEのアプリでは逆数表示になるため、動きが把握しづらくなり、損得勘定がうまくできなくなる場合があります。(私の計算能力が低すぎるためかもしれませんが。。)

WISEのウェブサイトならドル円・円ドル表記を切り替え可能

では実際の画面を見てみましょう。

たとえば現在値が148.358だったとして、次の時点で148.360になった場合、ウェブサイトならこの通りに表示できますので、「あ、ちょっとレートが悪くなったな。もう少し待ってみたらまた良くなるかな」など、瞬時に送金の判断を下すことができます。

ウェブサイトで見る送金画面

一方、アプリではこの表示が逆数になり、現在値が0.00673923で、次の時点では0.00674036と表示されます。

アプリでの送金画面

もうお分かりと思いますが、まず現在値がいくらなのか、相場感が全然掴めません笑

さらにこの円ドルレートは普段見ている為替の逆数になっているので、普段は上がったら不利と考えられるレートが、逆転して下がったら不利になるわけです。

(書いていても説明しづらいですし、混乱しますよね。。)

今の所ウェブサイトでの送金が一番安心

この仕様について、私は個人的にWISEにフィードバックも送りましたが、得られた回答は「ウェブサイトをご利用ください」というものでした。

ですので私が送金するときは案内通りウェブサイトを利用しています。

ただウェブサイトはWISEアプリから追加の承認を行う必要があるなどログインが多少面倒で、できればアプリで完結させて、送金タイミングを逃さないようにしたいです。

この記事を見た方で不便だと感じられた方はぜひ、WISEアプリのフィードバックを送ってみてください。また知り合いにWISEの社員がいらっしゃる方は、ぜひこのアプリ仕様の変更をしてほしいと訴えていただきたいです。

たった一つの数字ですが、送金時に一番気になる数字になりますから、早くなんとかしてほしいものです。。

WISEにまだ登録していない方は、下記リンクからどうぞ。

https://wise.com/invite/dic/ryosuken71wise.com

Revolut国際送金の手順と注意点・アメリカ送金実例

私が初めてRevolutを知った時の気持ちは「お得に国際送金したいけど、不安。」でした。

お得にできる=通常のお金をかけて送金する場合に比べて、新たなリスクが伴うと感じるからです。

この記事では、実際に送金している私の状況と、そのリスクについて私が理解した範囲で共有したいと思います。

リスクは大きくベンチャーっぽい課題2点

Revolutは2015年創業のFinTechベンチャー企業です。

https://www.crunchbase.com/organization/revolut

イギリスのデジタル銀行と呼ばれており、日本でも知っている人は2020年くらいから注目していました。

そんなベンチャー企業だからこそ、良い面でも悪い面でもリスクがあると言えるでしょう。

最も大きなリスクは「知らずに使うこと」だと思いますが、それはこの記事で払拭できると思いますので、サービス自体のリスクを説明します。

プラスのリスク:ユーザーメリットが豊富

プラスのリスクってなんだよ、と感じるかもしれませんが、、Revolutを利用することによって得られるメリットは変動する可能性がある、ということをお伝えしたいと思います。

国際送金でのRevolutのメリットは以下です。

- 銀行より有利な為替レートで取引できる
- 入金にデビットカードが利用でき、デビットカードの特典(キャッシュバックやポイント)が受けられる
- 送金/着金手数料がかからない

国際送金では大きく4つの手数料が発生しますが、これらをかなり削減できるのがRevolutとWISEです。

実際にどれだけのメリットが受けられるのかは下記の記事で比較していますので、詳しくはこちらをご覧ください。

analytics-guy.hatenablog.com

私はRevolutへの入金に、SONY銀行のデビットカードSONY Bank Wallet)を使うことで1.0%のキャッシュバックを受け取れる点にも魅力を感じています。

しかしここには、ベンチャーならではのサービスの変更があることを忘れぬようにしましょう。

例えば2022年初頭まで、SONY銀行のデビットカードによるチャージ回数や金額には制限がありませんでした。

つまり、ある月に100万円入金すれば、1%で1万円キャッシュバックが得られる状態でした。

しかし2022年9月以降、あとから説明する入金回数と金額の制限が加わり、履歴が浅いと1ヶ月で50万円程度までの入金となりました。(つまり1%で5,000円キャッシュバック)

1%のキャッシュバックが受けられる点は変わっていませんが、50万円以上の金額を動かす場合にかかる時間が長くなります。

今は飛ぶ鳥も落つ勢いのRevolutですが、メリットが変化する可能性はあるので、その情報のキャッチアップが必要になります。

個人的にSONY銀行→Revolutへの入金が可能かどうかはTwitterで報告していますので、ご参考まで。

マイナスのリスク:日本の法律的に元本補償がない

Revolutは、日本の法律でいう銀行ではなく、資金移動業者の一種です。

※じゃあなんなのか、を詳しく知りたい方は、(私は法律の専門家ではないので)こちらの記事を読んでいただくのが良いでしょう。

ifura.net

ここで説明することは上記記事からの受け売りが多いのですが、重要なポイントは以下3点だと思います。

- 万が一預金がなくなっても補償されない
- ただし、プリペイドカード業者だからといって信用できないわけではない
- 100万円を超えるお金を長期間に渡って預かることはできない

ではこの点をどう評価するか、というと、私はこう考えます。

1. 預金がなくなるリスクは1%くらいかな(個人の肌感覚です)
2. それほど大きくない額(50万円程度)なら、なくなっても死にはしない
3. 従って50万円の1%程度(5万円くらい)よりも大きなメリットが得られるなら、使ってもいいかな

つまり、損するリスクが5万円と考えれば、それを上回るメリットがあるなら飛びつこう、ということです。

もちろん、実際に動かす金額やリスクを何%と考えるかはご自身の考え方で決める必要があります。

ちなみに言い訳がましくなりますが、私が言う1%にはほぼなんの根拠もありません。

ただ、私には資金移動業者(例えばPayPayとか)には0.1%程度しかリスクを感じずに使っている感覚があります。(何かあっても、ソフトバンクがどうにかしてくれる、的な期待もあるし)

Revolutは2022年に行政処分なども受けているので、それよりはリスク高いかもな、と感じるので、それより多少高い1%程度、ということです。

これまでの実績を赤裸々に披露

リスクの話で、私はデメリットよりもメリットの方が大きいと判断し、実際にここ数ヶ月間送金を続けています。

キャッシュバックにはタイムラグがあるのでその点注意が必要ですが、私の入出金履歴を公開したいと思います。

入金履歴(新しいものが上)

2023年4月4日:560,000円

2023年3月4日:500,000円

2023年2月1日:500,000円

2023年1月1日:450,000円

2022年11月24日:10,000円

キャッシュバック履歴(新しいものが上)

2023年5月22日:5,600円(2023年4月4日分、1.0%、予定)

2023年4月21日:5,000円(2023年3月4日分、1.0%)

2023年3月23日:5,000円(2023年2月1日分、1.0%)

2023年2月21日:4,644円(2023年1月1日分、1.0%?)

2022年12月20日:50円(2022年11月24日分、0.5%)

少なくとも今はメリットが大きそう

※2023年4月、キャッシュバックは無くなりました。

現時点では確かに、1%のキャッシュバックを受けることができているため、想定通りのメリットが享受できています。

ちなみに私は渡米直後で一時的に資金需要が高いので、上限まで送金しています。送金が完了したら、以降は金額を落として生活費だけ送金予定です。

移住直後にどの程度のお金を動かす必要があったのか、その準備過程などは下記ブログにありますのでご参考まで。

analytics-guy.hatenablog.com

送金までの手順別注意点

チャージ:クレジットカードチャージは送金できない

最初の疑問になり得るのが、直接入金ではなく、クレジットカードによる入金についてです。

RevolutではMaster/VISAのクレジットカードでチャージできるのですが、これでチャージしたお金は残念ながら送金には使えません。

海外送金を前提とするならば、銀行振込やデビットカード入金をする必要があります。

チャージ:SONY銀行の30日間制限とRevolutの金額制限

もう1点、チャージの時の制限として、日付と金額の制限があります。

まず、SONY銀行側の制限で、Revolutにチャージできる回数が、30日間で1回となっています。

moneykit.net

そして不可解なのが、1回でチャージできる上限金額が不明、という点です。

こちらは下記ブログが参考になりますが、こちらでは45万円制限となっている模様です。

www.ysky.info

最初は上限金額がわからない

先の記事にもある通り、Revolutは自分の上限金額がいくらなのかわからないシステムになっています。

よって、特に最初はいくらチャージできるのかわからず、金額を徐々に落として正解を探ることになります。

例えば私の場合、50万円チャージしたかったのですが、それは叶わなかったので、48万円→46万円→45万円とチャレンジしました。

上限いっぱいを狙うと、自分がいくらチャージできるのかわからず、何度か失敗してやっと通る、という手順になります。

2023年4月のチャージでは56万円でチャージできたので、だんだん上がっているようではあります。

SONY銀行は失敗し続けるとデビットカードがロックされる

しかし上記のような手順を辿ると、たちまちSONY銀行側で不正アクセス疑いによりロックされる、という課題が発生します。

そしてロック解除は電話でしかできず、また電話応対時間は8:00-17:00(曜日を問わない)なので、急ぐ場合は注意しましょう。

(私は元日朝から電話してしまいましたが、ちゃんとつながりました。)

カスタマーセンターの電話番号は下記に公開されています。SONY Bank Walletカードを持って電話しましょう。

moneykit.net

ちなみに日本から電話する分にはフリーダイヤルが使えますが、普通にやると海外から国際電話が必要になります。

私の場合、楽天モバイル回線を契約して渡米したので、日本への電話も楽天LINKアプリで無料で可能でした。

日本の電話番号維持や回線活用については下記にまとめてありますので、ご参考まで。

analytics-guy.hatenablog.com

両替:曜日・上限金額・リセット日に注意

次は両替です。Revolutの両替には、平日は手数料無料ですが、土日祝日は手数料がかかります。

よって、お得に送金するなら平日に両替することが必要です。

土日に両替する場合、RevolutよりもWISEの方が総合的にお得になります。

もしどうしても平日は両替できない方は、WISEを使うのが良いでしょう。

またRevolut無料アカウントの場合、両替には月あたり75万円までの上限金額があります。

この上限金額のリセット日はアプリから確認もできますが、基本的に毎月15日にリセットされます。

SONY Bank Walletのみでチャージする場合、1ヶ月でおよそ50万円前後の入金になるので、これを超えることはないかもしれません。

ただし一時的にたくさんの送金がしたい場合、Revolut有料アカウントを検討するか、WISEと併用することを考えても良いでしょう。

analytics-guy.hatenablog.com

送金:送金金額上限は、登録した国の通貨ベースで決まる

限度額には「出金・送金可能な残高」という項目があり、これは登録した国の現地通貨ベースで決まっている模様です。

例えば、ある日14万円入金して$1,000を買い付け、翌日$1,000を送ろうとしたら送金不能になることがあります。

これは通貨レートが変動したことにより、前日と当日の通貨レート上、円安方向に動いたりすると発生します。

送金額を$950に落とすなどすれば送金自体は可能ですし、もしくは日本円の入金を増やせば送金可能になりますから、エラーが起きた時は確認してみましょう。

最後まで残高を使い切るためにカードも発行しておくこと

また、最終的に送金できなかった金額は、Revolutのカードを使って消化することになります。

つまり、為替レートの影響で得をした分、現地で決済する(もしくはネット決済でドル建てで支払う)ことになるので、日本にいるうちにRevolutのカードを発行して受け取っておきましょう。

私はこのカードを無くしてしまい、使いきれない金額ができてしまったのですが、一時帰国に合わせてRevolutのカードを新規発行することでなんとか凌ぎました。

送金:「送金」と「着金」の違いに注意

国内の送金ではあまり意識した記憶がありませんが、送金と着金には違いがあります。

Revolutは送金が完了したタイミングは教えてくれますが、実際に送金先の銀行に届いたかどうかまでは教えてくれません。

よって、Revolutから送金完了通知が来ても、まだ送金先の銀行には届いていない、という時間が発生します。

これを知らずにいると、自分のお金がなくなってしまったような不安に襲われますが、着金までにタイムラグがあることを覚えておけば問題ありません。

この点WISEは着金まで追ってくれる分、安心感があります。

ちなみに送金処理はロンドンの時間を中心に始まる模様で、午前9時ごろから処理されるようです。

なので朝早めに送金を開始すると、その日の午後には着金まで確認できます。

送金できない金額は直接カードを利用する

為替レートの影響で、日本円でチャージした金額が全額は送金できなくなることがあります。

これは私がスタンダード(無料)プランだからからかもしれませんが、レートの影響で得した分は送金できないようです。(未検証ですが逆に言うと自分がどれだけレートで得したのかがわかるのかもしれません)

このため、Revolutアカウントに残ってしまう金額はRevolutのカードを利用して消化することになるので、端数はそのようにして現地通貨で使う必要があります。

まとめ:Revolutで移住時〜移住後の送金をお得に

リスクや手順がわかれば、あとはキャッシュバックを最大限享受するだけです。

普通に銀行で送金するのと比べると、年間でそれなりの差になりますので、定期的に送金する予定がある方は検討してみても良いでしょう。

もっといい手法も探していきますので、情報提供もお待ちしています!

海外赴任とANAステータス(SFC)獲得は組み合わせがいい説

アメリカ赴任の挨拶をしている中で、マイラーの師匠に直接伝授された内容をご紹介します。

簡単に言えば、ほぼ無料でANAのスーパーフライヤーズカード(以下、SFC)会員資格を手に入れる方法です。

この記事では、なぜ海外赴任がSFC取得に向いているのか、解説します。

SFC会員の詳細は、すでに多くのマイラーブログで紹介されていますのでそちらに譲りますが、ここでは海外赴任目線でメリットと感じたことを書きます。

SFCはクレジットカード紐付きの資格

簡単にSFCについて触れておきます。

SFCとは、ANAの上級会員資格の一つ(?)で、ANAが発行するクレジットカードに付与される会員資格です。

これを取得すると、ANAスターアライアンスで提携している航空会社の上級会員資格を得られたことと同義となります。つまり、スターアライアンス提携航空会社便に乗るたびに、上級会員資格者と同じメリットを享受できます。

さらにSFC資格が付与されたクレジットカードで家族カードを発行すると、その家族カードでも同じ上級会員資格を得ることができます。

つまり、一粒で二度三度おいしい上、この資格がクレジットカードを持っている限り永久に続くので、諸人挙りてSFC会員になるための努力をします。

具体的には特定の年にANAの便にたくさん乗って、SFC資格が得られる5万プレミアムポイントを目指します。

得られるメリットはたくさんありますが、軽く挙げると以下のようになります。

- 空港待ち時間にいいラウンジ(無料の食事やシャワー付きなど)が使える
- 無料で席をアップグレードできることがある
- 空港でのチェックイン時間が短い
- 搭乗時に早く席に着ける
- 預かり荷物が早く出てくる
- 預かり荷物の上限が増える
- マイルが溜まりやすくなる
- 会員専用の電話受付窓口が使える

同様のサービスがJALにもあり、こちらはJGCJALグローバルクラブ)会員資格というそうです。

アメリカでなぜSFCが欲しくなったか

日系航空会社の会員資格はほぼ永久資格

なぜSFC会員を目指すかというと、永久資格であることに加えて、海外ではそうではないことがわかったためです。

これはマイラーの師匠に教わったことですが、曰く、海外のクレジットカードは特典がたくさんある代わりに、航空系の特典比率が低めになっている。日本のクレジットカードは海外に比べて特典が控えめだが、航空系の特典比率が高めになっている。とのこと。

なので航空機移動がアメリカで年数回(帰国時も含め)あることを考えると、日本人に許された大きな特典と言えるでしょう。

日米往復時のお得感を増やしたい

会社の都合上、私自身年2回の帰国と、家族に年1回の帰国が許可されているのですが、この時の移動のメリットを最大化したいと思いました。

2024年現在も、日米では物価の差が大きいですし、特に日本のものを買おうとすると2倍以上のコストがかかります。

例えば日持ちする食べ物(乾麺や調味料)などは、日本で3万円分くらい買って持ってくると、アメリカで買うのに比べてそのまま3万円お得になるので、なるべくたくさん持ってきたいところです。

そしてSFC会員になると、預かり荷物が1つ無料で増えるのです。23kgの荷物を1つ増やすと、経験上3万円分は余裕で荷物を増やせます。

ANASFCワイドゴールドカードは年会費3万円もかからないので、1回の往復で元が取れる計算です。

これはスターアライアンスの航空会社に共通する特典で、ANAユナイテッド航空を利用する必要はありますが、会社へのお土産スペースにも困らなくなりますし、この点だけとってもいいと思いました。

また、出張時に同僚(特に上級会員資格を持っている人)と移動する時のメリットも増えます。

上級会員資格を持っている人(主に出張が多い偉い人たち)は、空港待ち時間が短かったり、ラウンジに入れたりするので、一緒に移動するSFCを持っていない人が移動のボトルネックになることがあります。

以前の私も何度か飛行機移動時に上司や役員を待たせており、肩身の狭い思いをしていました。(上司からもSFCとった方がいいよ、と勧められました苦笑)

このような事情から、取得を目指したいと考えました。

会員資格の取得方法ハードルはそこまで高くない?

周りのSFC取得者たちに聞くと、SFC取得は工夫すれば思うほど高い壁ではない、という声が聞かれます。

具体的には、以下の手順でほぼ無料で実現することができるからです。

1. マイルをたくさん貯める(できれば30万マイル程度)
2. 貯めたマイルをスカイコインに変換する(1.6倍で変換すれば48万円分になる)
3. スカイコインでANA航空券を購入する
4. プレミアムポイントあたり10円程度で計画を立て、飛行機に乗る
5. 1年以内に5万プレミアムポイント以上取得する
6. クレジットカードにSFCの称号を付与してもらう

世の中的にはマイルを貯める方法はたくさんありますので、工夫すれば可能です。例えばAmexのANAゴールドカードを発行すると入会特典で最大11万マイル貯まる、といった制度を利用すれば、比較的これに近づくことが可能です。

とは言え、「無駄に羽田-沖縄を往復するやつでしょう?」「40-50万円かけてとる価値ある?」という点で私は前向きになれませんでした。

そんな私が改めて取り組もうと思った理由は以下3点でした。

1. 移住によりクレジットカードでの大きな決済需要があった
2. 海外勤務という状況的にマイルが貯めやすいことがわかった
3. 海外発券という技でANA航空券が安くなることを知った

これらが海外赴任前の時期だからこそ取り組もうと思った理由です。

会員資格取得条件を楽にしてくれるLSサービス利用

まず、SFC会員資格取得条件として、1年以内に5万プレミアムポイント獲得することがあります。

プレミアムポイントはマイルとは別に得られるポイントで、スターアライアンスの航空機に乗った場合に、そのチケットのクラスに応じて付与されるポイントです。

プレミアムポイントの獲得条件は若干理解しづらいのですが、これは移動する空港間とその時の予約クラスによって変わるためです。これを知るには、プレミアムポイントシミュレーションのページを利用するのが最も手っ取り早いです。

世の中的には多くのサイトでこの解説をしていますので、ここでは代表的な羽田・沖縄路線の片道分を紹介します。

ANAカードゴールドで予約し、かつ選択するチケットをプレミアムクラス・株主優待割引で取った場合、片道で得られるプレミアムポイントは2,860ポイントとなっていました。

つまり、5万プレミアムポイントを得るためには、単純計算で沖縄・羽田間を17.5回乗る≒9往復する必要がある、ということです。。

※細かいルールはもう少しありますが、SFC会員取得目線で割愛しています。

ANAのLSサービスでプレミアムポイントを大幅削減

ここで登場するのがANAライフソリューション(LS)サービス利用が多い方のステイタス獲得条件です。

簡単に説明すると、以下の3つの条件を満たした場合に、特別にSFC会員取得が獲得できる制度です。

1. プレミアムポイントを、ANA便で3万ポイント以上取得すること
2. ANAのLSサービスを7つ以上利用すること
3. ANAの決済サービスで年間400万円以上利用すること

つまり、他の2と3の条件をクリアすれば、取得するプレミアムポイントを一気に2万ポイント分節約できてしまいます。

その条件の一つが、ANAのLSサービスな訳ですね。

ではそのLSサービスとは具体的にどんなものがあるか。結構簡単に使えてしまうものばかりです。

楽に使えるものを挙げると、以下でしょうか。

- ANAのふるさと納税
- ANA STORE @SKY・国際線機内販売
- 空港内店舗(空港売店・空港免税店)
- ANA Mall・ANAショッピング A-style
- ANAマイレージモール
- マイルが貯まるその他加盟店
- ANAカードマイルプラス
- ANA Pocket・ANAマイレージクラブモバイルプラス

ANAカードを持っていればいくつかは無意識に利用済みになっているかもしれませんが、7つ完了するには意識的に使わないと難しいでしょう。

この辺りも各種ブログで書かれている方が多いので割愛しますが、私は4月時点ですでに7つの条件を完了できました。

工夫すれば少しの出費(おそらく2万円行かない)で完了できますので、お試しあれ。

クレカ入会特典でポイントと400万円決済をクリアする

最も高いハードルは年間400万円の決済金額です。 これも私には大きな壁と思われましたが、特に物価の高い国に行く方にはおすすめの方法があります。

それは、とにかく日本で色々クレジットカードで購入し、買ったものを赴任先に持っていくことです笑

物価の高い国に行くということは、物価の安い日本で買ったものを持っていくことで、赴任先での出費を抑えることにつながります。

2024年現在、アメリカは円安ドル高状態で、米ドルに変換するだけで資産が目減りしてしまいます。さらに赴任後にはその不利な返還をしたドルで高い物価のものを買うわけですから、ダブルパンチを受けてしまいます。

2024年時点では日米の金融政策は真逆の方向を向いており、これがあと1~2年で変わると考えるのは楽観的すぎるため、引き続きドル円レートは日本人に不利な状況が続くでしょう。

ですから、

  • 物価の安い日本で身の回りのものを準備
  • 船便にできるだけ荷物を詰め込んで持っていく
  • その決済をする際に、日本のクレジットカードの入会特典を存分に使う

というプランが合理的だと思いました。

例えば、先に紹介したAmexのANAゴールドカードは、3ヶ月で150万円使えば10万ポイント≒10万マイルがもらえるということです。

この150万円は、年間で決済する必要がある400万円としてカウントしても問題ないのです。つまり、ANAカードを引っ越し準備に使えば、ポイントも稼げる上に決済金額にも一気に近づける、まさに一石二鳥なのです。

実際、私も引っ越し準備(船便代の建て替えを含む)で250万円近く決済がありましたし、一時帰国でさらに物を持ってくる想定なので、まだ金額は膨らむと思います。

諸々の支払いをしていれば、一月あたり1,000ドルを超えますから、引っ越し準備と毎月の生活費の決済だけでもクリアが見える金額でしょう。

さらにAmexなら、アメリカでも大量にポイントをゲットすることが可能です。

詳しくは別記事に書きましたが、普通は1年程度待たないと発行できないようなカードを、Amexなら1ヶ月以内に発行する手段があるからです。

analytics-guy.hatenablog.com

私はこれでAmexプラチナカードを発行し、10万ポイントをゲットしました。

これを実現するには日本でのクレジットカード戦略も必要なので、挑戦したい方は下記記事もご参考ください。

日本ではAmexのプロパーゴールドカードが必須になりますが、このカードでも入会特典4万ポイントがありますので、ここでまたマイルが貯められます。

analytics-guy.hatenablog.com

裏技:手っ取り早く決済金額を増やすなら家賃の支払い

生活費で最も大きい支出は家賃でしょう。

日本でも家賃をクレジットカードで支払うことができる場合がありますが、アメリカでもPlastiqというサービスを使うことで家賃の支払いができます。

月2,000ドルの家賃を1年間支払うと、年間で24,000ドル、1ドル145円とすれば日本円で350万円にもなりますから、ダイヤモンドメンバー達成条件である年間500万円でも可能な決済額になります。

もちろん、日本のクレジットカードの両替手数料とPlastiqの両替手数料がかかりますから、全額をPlastiqで支払うのはおすすめできませんが、手っ取り早く決済額を増やせるという意味では知っておいて損はないかもしれません。

ただ、これをクレジットカードの入会特典ゲットとの合わせ技で考える場合は、十分に検討価値ありです。

例えばANA Amexゴールドの入会特典を得るために必要な決済金額が3ヶ月で 150万円と想定します。

家賃が$2,000、為替レートをざっくり1ドル150円とすると、150万円は1万ドルに相当しますから、5ヶ月分の家賃を支払うと達成できる計算になります。

手元の資金に余裕があれば、5ヶ月分を先払いしてしまえば良いので、入会特典を易々と得られてしまいますね。

仮に家賃は1ヶ月ずつ支払うとしても、3ヶ月で$6,000は支払えるので、円で考えると90万円分が完了し、残り60万円の決済金額を考えれば良い、ということになります。

以下のリンクからPlastiqに登録して、30日以内に$2,500以上の決済をすると、手数料として使える2,500ポイントが付与されます。

plastiq.com

  • 家賃が$2,500を超える場合は、初回の送金を1ヶ月分行い、その後にこのポイントを使って決済すれば、2ヶ月目分の手数料を相殺できます。
  • 家賃が$2,500未満の場合は、初回の送金を2ヶ月分行い、その後にこのポイントを使って決済すれば、3ヶ月目分の手数料を相殺できます。

詳しい使い方は下記の記事にまとめてありますので、検討されたい方はご一読ください。

analytics-guy.hatenablog.com

ANAの航空券を海外発券すると安くなる

プレミアムポイント獲得条件の下げ方がわかり、マイル獲得方法がわかり、400万円決済の目処もついたところで、仕上げはANA便に乗る、です。

ANA(もしくはJALも)はフルサービスキャリアと呼ばれるだけあり、航空券は割高です。

しかしANA/JALは日本国内では有名かつ人気のある航空会社ですが、海外ではそこまで人気がありません。

そのため、海外から出発して日本に行く航空券だと、かなり割引された金額で購入できるのです。

もちろん、会社が全額負担してくれる方は料金など気にする必要はありません。

渡米時にビジネスクラスチケットを取得すれば、それだけでプレミアムポイントがかなり付きます(例えばカリフォルニア州ビジネスクラスで乗れば、それだけで7000PP以上付与されます)し、かつそれを自分のクレジットカードで建て替え決済すれば、その分も400万円決済に組み込めるので、可能な人はこれも検討すべきでしょう。

しかし、基本的にアメリカ・日本間の往復だけだとあまりプレミアムポイントはつかないため、SFC取得のためには一工夫必要になります。

その工夫とは、アメリカ⇄日本⇄台湾のように、航路にアジア・オセアニア路線を組み込むことです。

アジア・オセアニア路線では、プレミアムポイントが1.5倍付与されるため、コスパよくプレミアムポイントを貯めることができるのです。

例えば日米往復にシドニーを組み込んで予約変更な運賃を探すと、ANAエコノミーの往復料金が30万円弱、かつプレミアムポイントが合計1.8万ポイント貯まります。

プレミアムポイントあたりの単価は16.6円相当となりますが、取得するべきプレミアムポイントが3万ポイントに下がっていますので、許容できる16円にかなり近いです。

日付を選べばもう少し安くなりますが、用事に合わせて帰ることを考えると、ある程度許容可能な範囲と思います。

もし1.8万プレミアムポイントを取得したら、残り1.2万プレミアムポイントでSFC会員条件達成ですので、年内にもう一度日本に帰る際、アメリカ⇄日本⇄台湾あたりを挟むとこれで修行完了になる計算です。

"修行ロス"にならずに済む

SFC修行をしている人に見られがちなのが、毎週・毎月のように沖縄に行っていたのに、それがなくなって寂しいと感じる、いわゆる「修行ロス」です。

LSサービス利用で3万プレミアムポイントを達成すれば条件は達成できるのですが、短い期間で10往復近くしていると、飛行機に乗りに行くのが日常的になり、それがなくなることが寂しく感じてしまうのです。

結果的に、LSサービス利用で5万プレミアムポイントを取得する、ダイヤモンドステータス獲得までやってしまう人もそれなりに出てくるのです。

もちろん、余裕があってやりたくてやるならば良いのですが、私のようにギリギリで達成したいだけの人には、不要な誘惑にもなってしまいます。

何せ、3万プレミアムポイントも獲得すれば、プラス2万プレミアムポイントでさらなる高みを目指せてしまうのですから、じゃあもうちょっと頑張ろうか、となってしまうのもわかります。

一方で海外赴任の立場からすると、ANAの路線には日本帰国時しか乗れませんから、チャンスはかなり限られてきます。

しかも1回に乗る距離を長く設定してプレミアムポイントを一気に貯める方針で行うので、2回もやれば3万プレミアムポイントは獲得できてしまいます。

よって、あくまで修行は非日常に留めておくことができ、もういっちょやったるか、みたいな気持ちにはなりにくいのです。

結論:ポイントで日本に2回帰ればほぼ無料でSFC発行も可能

まとめるとこうなります。

- 出国準備でお金を使う時、AmexのANAゴールドカードなどでマイルを貯めておく
- 海外赴任後すぐにAmexのカードを発行し、マイルを貯める
- 日本に帰国する際、ANAマイルをスカイコインに変換し、これでチケットを海外発券する

最終的にどこの国に赴任するかにより、マイルやプレミアムポイントの貯めやすさは変わりますが、日本に2回帰国する予定があれば可能、と考えると、届かない壁ではないでしょう。

海外赴任時の一つの趣味として取り組んでみても良いかもしれませんね。

渡米準備で楽天モバイルとPovoに乗り換えた理由

楽天モバイルは海外旅行でも重宝することで有名です。

しかし海外赴任だと月々約1,100円で持っていくのはどうかな、と思っていました。

この記事では、実際に楽天モバイル回線を持ってきた経験談から、月額に見合うメリットがあるか共有したいと思います。

渡米直後のネット回線にできる

楽天モバイルを契約した理由の一つは、渡米直後、ネット回線がないと連絡が取れない問題の解決策でした。

私の場合、家を決めずに渡米しているため、Airbnbで借りる家の入室方法を連絡できる必要がありました。

もちろん、事前に聞いていればある程度大丈夫ですが、家の前に行ってみたらわからなかったり、そもそも英語の意味が理解できなかったりと、異国では問題が発生しがちです。

これに備える意味でも、携帯回線があることが重要でした。

主要都市では2GBまで無料ローミング

楽天モバイルの場合、月2GBまでは無料でデータ回線のローミングを行ってくれます。

申し込みなどもなく、ローミングさえONにしていれば自動的につながります。

YouTubeで動画を見たりするとすぐに上限に行ってしまいますが、ホテルなどWiFi環境に入ればほぼ使わないため、気をつければ使い切ることはないでしょう。

2GB使い切った後も、超低速(128kbps)ではありますが通信はできます。

データ容量を追加したい場合は、500円/1GBでデータチャージ可能です。

一般的なWiFiルーター貸し出しサービスと比べても非常に低額に持っていけるので、現地で使う回線としてはほぼ1択でしょう。

テザリングもできる

もう一つ、仕事観点ではテザリング(モバイルWiFiとして利用)も可能なのが嬉しいところです。

移動中に仕事することがどの程度あるか分かりませんが、万が一そのようなことがあっても接続できる点が安心です。

私の場合、最初だけ若干活躍したのですが、保険程度に持っておける、という意味でメリットと言っても良いでしょう。

日本の電話番号を安めにキープできる

渡米にあたって自分の電話番号をキープすることを考えると、以下のようなオプションがありました。

1. Povoのプランで格安に抑える(年間500~3,000円)
2. 大手キャリアの休止サービスを使って電話番号だけキープする(年間5,000~8,000円)
3. 楽天モバイルで使いながら金額も抑える(年間13,200円弱)

Povoは安いが、アメリカでは使えない

一番安く住むのはPovo(auの格安キャリア)です。

Povoは基本料金が0円なので、ほぼお金がかかりません。

ただし、6ヶ月以上何も支払いがない場合、回線を解約されてしまう恐れがあるため、年2回は有料トッピング(データプランなど)を購入する必要があります。

最も安い有料トッピングは、smash.使い放題パック(24時間)の220円で、これを年2回購入するだけなら440円です。

一般的に年1回程度は日本に帰国すると思いますので、その時に1回は普通の通信プランを購入することを考慮すると、年3,000円程度の維持費と考える方が妥当です。

格安キャリアの場合、持っているiPhoneで利用できるかや、セットアップを自分で行う必要があるなど、自分で調べることがデメリットですが、これで節約できる金額はそれなりにあります。

年1万円弱を高いと見るか安いと見るかは人によりますが、家族分の電話料金となると数倍の差がでますから、検討の余地ありでしょう。

一方、Povoはアメリカで利用できません

ここが楽天モバイルとの大きな差ですが、電話番号を維持したいだけならPovoが最も割安でしょう。

大手キャリアの休止(電話番号保管)サービス

手間が最も少ないのはこれでしょう。 現在大手キャリアを利用している人は、手続きするだけで回線を休止できます。

一方デメリットとして、お金を払っていても一切回線が使えないのがネックです。 また回線を使えるようにする手続きは多少時間がかかるようですので、気軽に帰国時に使える回線にはならないかもしれません。

また金額は会社によって異なりますが、例えばdocomoの場合、以下の費用が請求されます。

  • 電話番号保管手数料:1,100円(申し込み時の手数料)
  • 電話番号保管:440円(月額)
  • メールアドレス保管:110円(月額)

auも若干異なりますが大体同じような内容で、softbankは申込時の手数料はわかりませんでしたが月額429円でした。

ここに機種代金などが入ってくるともう少し込み入った話になりますが、追加コストは大枠1万円弱、と思えば問題ないでしょう。

楽天モバイルアメリカでも使える

どのように使えるかはこの後書きますが、まずは料金です。

ご存知の通り、楽天モバイルは一律1プランの料金です。

月3GBまでのデータ通信なら980円(税込1,078円)なので、これ以上使わなければ請求もそこまでです。

かつ、楽天モバイル楽天LINKアプリを利用して発信した通話料金が無料です。

では、日本の電話番号が使えることの何がいいのか、というと、日本の電話番号やそれを利用したSMS認証を使わないと利用できないサービスがあるので、それを使うために利用可能にしておきたいのです。

これがないとどの程度困るのか、私にとって未知数ですが、アメリカに長く住んでいる人に聞くとそう言ったシーンが年数回あるとのこと。

例えばLINEなども電話番号に紐づいていますから、万が一ログインできなくなったときなど、復旧方法がないのは心配です。

直近では、送金の頼みの綱であるSONY銀行のSONY Bank WalletからRevolutへのチャージができない事態が発生しました。

SONY Bank Wallet(デビットカード)がロックされた場合、解除は電話でしかできないため、この時に大活躍でした。

現在、私のSONY Bank Walletでは、デビットカード利用時に1.0%のキャッシュバック率でお金が戻るので、Revolut送金時の50万円チャージで5千円戻ってくるのです。

これについては別記事にまとめてありますので、ご覧ください。

analytics-guy.hatenablog.com

というわけで、こちらも保険的になりますが、電話・SMSが使えるという点が重要と考え、少なくとも家族で1名は楽天モバイルを持つことにしました。

日本に無料で電話できる

私の場合、仕事でたまに電話をかけたい時があります。

これまでLINEの数分だけ無料でかけられる電話サービス(LINE Out Free)などで対処していましたが、顧客に「2分しかかけられないんですが...」のようなお詫びを毎度入れていました。

先にも書きましたが、楽天LINKアプリを使った通話は無料なので、この点が大きなメリットだと思います。

通話が有料か無料か、発信前にわかる

楽天LINKアプリでは、電話番号を入力すると、通話が有料になる場合は通話ボタンが緑色になります。

通常は楽天モバイルカラーのピンクになっているので、通話する前に「おや?」と気づくことができます。

さらに緑色になった通話ボタンをタップすると、「この通話は有料ですがいいですか?」的なポップアップを出してくれます。

よって、間違えて料金のかかる電話番号にかけてしまうことが防げて非常に便利です。

固定回線的に使うこともできる!

これは正直驚きましたが、楽天LINKアプリは楽天モバイルを契約している楽天IDでログインすれば、どのスマホからでも無料で日本に電話がかけられます。

つまり、例えば家に置いておくスマホ楽天LINKアプリを入れることで、家族も同時に日本と無料通話ができることになりますね。

よって、固定回線を持っているような感覚で使えば、かなりお得だと考えることができます。

私の結論:1台は楽天モバイル、家族分はPovo

料金を抑えながらメリットを享受する意味では、1台楽天モバイルを持っておくと便利だと思います。

また家族分はPovoで対応すれば、料金を抑えつつ一時帰国時もすぐに利用できますから、大手キャリアの休止サービスを使うのと比べてもトータルの金額を抑えられます。

もしdocomoで2台分の電話番号を保管してもらうと、年15,000円程度かかります。そして保管中は通信はできず、復帰時も若干手続きがあります。

他方、楽天モバイルとPovoを1つずつ使うと、年16,000円程度と同様の料金です。さらにアメリカでも片方は通信ができ、日本に一時帰国した際、楽天回線は自動的に、Povoはアプリでトッピングを購入するだけで、それぞれ利用できます。

同じお金をかけても結果が全く違いますから、私の結論は楽天モバイル+Povoになりました。

私の場合、アメリカ回線はGoogle FiのSIMを使っていますが、たまに電波が入らないところで副回線として使うことができています。

実際に使える保険として役立つので、トータルで払った費用分は取り戻せそう、と感じます。

楽天モバイルは現在、紹介リンクから申し込むと楽天ポイントが3,000ポイントもらえます。

楽天ポイント楽天モバイルの支払いに使えるので、実質3ヶ月弱は無料で利用可能、ということになります。

いつまでこの特典が続くかわかりませんが、検討される方はこの機会をお見逃しなく!

r10.to

渡米後に最速でプラチナカードを作るための下準備:日本でアメックスを使い倒す

渡米準備でアメリカンエクスプレスを使い倒すと、マイルが半端なく貯まります。 私の場合、ほぼ移住時の準備だけで30万マイルほど貯まる計算になっています。

30万マイルというと、うまく使えば羽田空港-ロサンゼルス空港間でANAビジネスクラスに3回(1往復半)乗れてしまうほどです。

この記事ではAmexプロパーゴールドカードと、ANA AmexゴールドカードをANAのマイル(SFC)修行に使う観点で解説しています。

移住準備で物入りな時期をいかにお得に過ごすか、アメリカ生活準備の一助になれば幸いです。

アメリカのクレジットカード発行事情とハードル

詳しくは以下の記事で解説しましたが、端的に言えば以下4点がポイントです。

  1. 日米で特典に大きな差があるので、アメリカで良いカードを発行したい
  2. 外国人には信用履歴がないので、申し込んでも断られる
  3. 普通に過ごすと良いカードを発行するのに一年以上かかることもある
  4. アメリカンエクスプレスだとすぐにプラチナカードを発行することも可能

analytics-guy.hatenablog.com

つまり、準備なしで行くとアメリカのクレジットカード特典にあやかれるまで時間がかかるところを、アメリカンエクスプレスを使えば年単位で時間を節約できるわけです。

年単位の時間節約ができるグローバル・カード・リレーションシップ

日本での準備に使える仕組みを説明します。

Amex特有のサービスとして、グローバル・カード・リレーションシップがあります。

これは日本でアメリカンエクスプレスのカードを持っている人に、アメリカのアメックスのクレジットカードをすぐに発行できる仕組みです。日本での利用履歴を信用情報として利用するので、グローバルブランドであるAmexのなせる技です。

なお、ここで言う「日本のアメックスのカード」が指すものは「プロパーカード」のことです。プロパーカードとは、アメリカンエクスプレス自身が発行するカード(グリーン・ゴールド・プラチナの主に3種類)を指します。

Amexプロパーカード(グリーン・ゴールド・プラチナ)

クレジットスコアなしでもすぐにアメックスのカードが発行できるため、日本で準備しておく価値ありです。

日本での準備:アメックスを使い倒しておく

アメリカンエクスプレスのサイトで提示されているグローバルカードリレーションシップの利用条件は以下です。

1. プロパーカードを発行して3ヶ月以上の利用履歴があること
2. アメリカでのカード申請時に、日本で有効なプロパーカードを保持していること

さらに後から振り返るとよかったな、という準備内容が、

3. Amexブランドの他のカード利用履歴も作る

です。具体的には、ANA アメリカンエクスプレスゴールドカード(私の場合)など、Amexのマークが付いているクレジットカードを使っておくだけです。

なぜこれが良いと思ったか。端的に言うと、Amexブランドのカードを複数使うことで信用情報とポイント獲得を両立できるから、です。

具体的な理由を以下3点で説明します。

  1. クレジットカード発行時の入会特典が得られる
  2. アメリカでのカード審査時はすべてのAmexカードの利用履歴が勘案される
  3. 日本のカードとアメリカのカードはランク違いでも申請が可能

a. クレジットカード発行時の入会特典が得られる

至極単純な動機ですが、ANAのAmexゴールドカードを発行するとかなりのポイント(=マイル変換可能)が得られます。こちらの申し込みページを見てもらえればわかりますが、時期によっては、入会3ヶ月以内に150万円決済すると10万ポイントもらえる、という具合です。

※10万ポイントをマイルに変換すると、羽田ーロサンゼルス間をエコノミークラスなら1往復分、うまく使えばビジネスクラス片道分の航空券が賄えるほどのポイントです。

Amexプロパーゴールドでも同様、入会3ヶ月以内に40万円決済すると4万ポイントもらえるのですが、追加発行するとさらにもらえますから、このチャンスを逃すのは勿体無いです。

ちなみに3ヶ月で150万円はかなりの金額ですが、買い物の時期をまとめるなど、引っ越し準備を計画的に行うと実現可能な額です。 私は引っ越し代金の建て替えがあったので、割と楽にこれを上回る決済額になりました。

会社によっては渡米時の航空券を自分で購入して建て替える場合もあるでしょうから、ご自身の状況に合わせて計画すると良いでしょう。

b. アメリカでのカード審査時はすべてのAmexカードの利用履歴が勘案される

これはヘルプデスクの方が親切に教えてくれたのですが、アメリカでの審査はプロパーカードのみの利用実績に対してではなく、会員の総合的な利用実績に対しての審査になるそうです。つまり日本での利用履歴にはANAのAmexゴールドカードなど、プロパー以外のカード分も勘案してくれるとのこと。

私の場合、Amexプロパーゴールドカードを発行して3ヶ月で40万円の決済を完了し、その後ANAのAmexゴールドカードでのみ決済していたため、この分が追加されると信頼度が高まる効果が期待できると考えました。

すでにAmexのカードをメインカードとして使っている場合、元からある程度の信頼があると思いますので、無理にここまでする必要はないかもしれません。

ただ、持っているだけでほぼ使っていない場合は信用情報とならない可能性があるので、この期間に再度使うとプラスかもしれません。

c. 日本のカードとアメリカのカードはランク違いでも申請が可能

これもヘルプデスクの方が教えてくれたのですが、日本でゴールドの人でも、アメリカでプラチナを申請することも可能とのこと。

私が日本で発行したのはAmexプロパーゴールドカードと、ANAのAmexゴールドカードで、どちらもゴールドでした。

日本でプラチナカードを使っている人なら、アメリカでも気兼ねなくプラチナに申し込めると思いますが、ゴールドカードしか持っていない私が「プラチナ持てる程度の信用ありますよ!」と証明するには、プラチナの人と同程度にお金を使えることを実績で示す必要がある、と考えました。

これは考えすぎかもしれませんが、確実にプラチナカードを取得したかったため、日本でできる準備はなるべくやっておく方針を取りました。

なぜプラチナカードにこだわるかは別の記事に書きましたので、気になる方はそちらもご参考ください。

analytics-guy.hatenablog.com

筆者が日本で行った準備


では実際にどのカードを発行すべきか。カードの特典は異なるため、人による部分もありますが、私の場合は以下の基準で考えました。

1. カードでゲットしたい特典は主にポイント(マイル)
2. ポイント以外にも年会費を取り戻す方法がある
3. マイル修行にも役立つ

グローバルカードリレーションシップを利用する上では、誰もがAmexプロパーカードのいずれかを選択することになりますが、追加でどのカードを選択するべきか(もしくはしなくても良いか)も含め、検討すると良いでしょう。

私の場合は以下の2種類のカードを発行しました。

  • Amexプロパーゴールドカード
  • ANA Amex ゴールドカード

リッチな特典付き?Amexプロパーゴールドカード

https://www.americanexpress.com/japan/refer/gold-card?ref=rYOSUgXQJ&XLINK=MYCP

まず、プロパーゴールドカードですが、年会費が31,900円とお高めです。 グローバルカードリレーションシップが使える以外に、以下5点を個人的メリットとしました。

1. 入会特典ポイント(4万ポイント)★
2. 無料で1枚家族カード発行が可能
3. ゴールドダイニングby招待日和 ★
4. 仮にプラチナで審査落ちしてもゴールドは行ける(保険的役割)★
5. その他旅行系の特典(プライオリティパス・空港への荷物宅配)

グリーンカードと比較したときの大きな差は★マーク付きの部分と感じています。細かく言えば他にも違いはあるのですが、この点中心に解説します。 (他の特典は後ほどまとめて後ほどに説明します)

入会特典4万ポイント

入会後3ヶ月以内に合計40万円以上の決済をするともらえるポイントです。 何もせずに登録しようとすると3万ポイント程度(時期にもよる)だったのですが、こちらの紹介特典リンクを使うとポイントが4.1万ポイントに増えます。

40万円決済で4.1万ポイントなので、ポイント還元率が10%超えということになり、かなりの大盤振る舞いと言えるでしょう。

さらに、グローバルカードリレーションシップ利用条件を踏まえると、3ヶ月で利用履歴を作る意味でこの程度使って欲しいのかもしれません(ただの推測です)。

3ヶ月で40万円と聞くと結構な金額ですが、移住前は物価の安い日本で色々買うことになるので、割とすぐクリアできる金額だと思います。

私の場合、赴任が決まってすぐに下見に行ったこともあり、2ヶ月で40万円分の決済をクリアできました。

ちなみにグリーンの入会特典も紹介リンク経由なら3ヶ月で20万円決済すると18,000ポイントもらえます。還元率も9%と悪くはないので、日本での入会特典ポイントは興味ない、という方はこれでも良いかもしれません。(おそらくグリーンでもアメリカでプラチナ申請自体は可能だと思います。)

無料で1枚家族カード発行が可能

家族カード発行は、入会特典ポイント獲得に一役買ってくれます。家族にも同じカードを使ってもらうことで、支払いをなるべくまとめることができます。

グリーンカードの場合は1枚目から有料ですが、ゴールドカードでは1枚無料です。

また家族カードで発行したゴールドカードは、ほぼ本会員と同等の特典がつきます。

つまり、その他旅行系の特典(プライオリティパス・空港への荷物宅配)も倍つけることができるイメージです。

例えば空港に荷物を送りたい場合、ゴールドカード1枚につき1つ無料になるため、2枚持っていれば2つ無料になる、という具合です。

ゴールドダイニングby招待日和

この特典内容は、会員専用のウェブサイトから予約すると同伴者1名分のコース料金が無料になる、というものです。 お店はお高めのところに限られますが、コース料理1名分1万円が無料になる、と言われれば魅力的です。

当初の思惑として、日本にいるうちになるべく多くの人と食事しておきたかったので、コスパよくいい店に行きたいと思い、ゴールドを選択しました。

実際、3回ほど使ってみた感じ、悪くはなかったのですが、以下の観点で微妙でした。

  1. 美味しいけど、日本の地方レストランに比べるとコスパが今ひとつ
  2. 3万円越えのところはコスパが良いらしいが、1万円台の店だとそれほどでもない
  3. 本当にお得なのか、自分のレストラン知識だと見極められない

※総じて身の丈に合っていなかっただけの可能性が高いですが(笑)

欠点を1つ挙げるなら、この特典はあくまで同伴者1名分が無料になる、という点です。コスパだけ考えると2名で予約するのがベストなのですが、1対1でディナーに誘える人って限られますよね。。ので、普段から周りの人とさらにいい関係を築いておこうと考えるようになりました。

ここまでネガティブめなことも書きましたが、これはあくまで個人的なコストパフォーマンス観点での話です。

個人的には普段行かない店に行けた体験はよかったですし、久々に会う人に声をかけやすかったという点では助かりました。

また1点、私の場合非常に助かったのは、ゴールドダイニングで予約した店の支払い方法です。Amexプロパーゴールドで予約したので、支払いも同じカードでする必要があるのかと思っていたら、実は支払い方法はなんでも良いとのこと。

Amexプロパーゴールドの40万円決済を完了していた私は、ANA Amexゴールドで支払えたため、そちらの入会特典をゲットする意味で非常に助かりました。

せっかくなのでこのカードを持っている間、日本に帰るたびにこれで人と会うようにしたいと思っています。

マイル修行に!ANA Amexゴールドカード

https://www.americanexpress.com/japan/refer/ana-gold-card?ref=rYOSUYJnZ&xl=cpvt

マイル好きな人はご存知かもしれませんが、ANAのAmexゴールドカードは入会特典ポイントの大盤振る舞いで有名です。 個人的に移住など物入りでなければこれは検討しませんでしたが、使う金額が大きいと以下のような特典が出てきます。

1. 入会特典ポイント(10万ポイント)
2. SFC修行のハードルを下げることができる★
3. マイルのスカイコイン変換倍率を1.6倍に高めることができる★
4. [ANA SKY コイン獲得プログラム](https://www.americanexpress.com/ja-jp/benefits/ana/sky-coin/)で10,000スカイコインもらえる★
5. その他旅行系の特典(プライオリティパス・空港への荷物宅配)

入会特典ポイントはほぼAmexプロパーゴールドと同じで、金額や期間だけ異なります。(入会3ヶ月以内に150万円で10万ポイント)

ただ、それ以外の得点はSFC修行をしている人専用の特典なので、少しだけその説明をさせていただきます。

SFC修行とは?

簡単にいうと「特定航空会社の飛行機にたくさん乗ってステータスをゲットする」ことを「修行」と呼んでいます。 その結果、ANAの場合に得られるステータスカードがSuper Flyers Card(通称SFC)です。

これをゲットすることで、ANA会員専用ラウンジ(無料でご飯が食べられたり、シャワーが使えたりする)への無料入場資格が得られたり、飛行機の席のアップグレードができたり、欠航時の対応を優先的にしてくれたり、預かり荷物が最初に出てきたり...と特典がいろいろあります。

「そんなのいる?」と思っていた私ですが、以下の点であった方がいい、と思いました。

1. 日系航空会社だけ、会員資格が永久(アメリカの航空会社は1年でステータスがなくなる)
2. 航空会社のアライアンスで共通で使える(ANAならユナイテッドの会員資格と同等の扱いになる)
3. アメリカ国内出張は飛行機移動になる(ユナイテッドの特典が使える機会が多い)
4. 同行者が会員資格を持っていると、若干申し訳ない

そして何より、30万マイルもあると、これにかかるコストを無料にすることも可能です。

これについて語り始めると非常に長くなるので、別の記事でアメリカに赴任した人間目線で解説しています。

analytics-guy.hatenablog.com

SFC修行に役立つ特典の話(簡単め)

まずSFC修行ハードルについて。これはANA Amexゴールドに限った話ではありませんが、ANAのクレジットカードで年間400万円使うことが、ハードルを下げる条件になっています。

そしてANA SKY コイン獲得プログラムで10,000スカイコインもらうためには、このクレジットカードで年間300万円を使う必要があります。

また「マイルのスカイコイン変換倍率を1.6倍に高める」も、他のANA発行のゴールドカードでも同じ効果が得られますが、これもSFC修行に役立ちます。

なぜかというと、SFC修行の王道は下記のフローで「プレミアムポイント」というポイントを貯めることだから、です。

1. マイルを貯める
2. 貯めたマイルをスカイコインに変換する
3. スカイコインを使って飛行機に乗る
4. 飛行機に乗るともらえるプレミアムポイントを貯める
5. 5万プレミアムポイント達成で、翌年度の会員資格ゲット

つまり、ANA Amexカードは1年間にどれだけ多くの金額を使うかにより、会員資格が得られやすくなるのです。

そしてこのタイミングを海外赴任と合わせることで、プレミアムポイントの達成要件を3万ポイントにまで下げ、かつ貯めたマイルだけで会員資格を得ることができるのです。

「飛行機そんなに乗らないけど・・・」という人でも、少しの工夫で達成できると言われたら、試してみたくなるかもしれません。

詳しくは別記事で書きますので、そちらもご確認ください。

まとめ:アメックスのカードを複数発行してベネフィット最大化!

正直、考えることが多すぎてワケわからん...となるかもしれませんね。。私も最初はそうでした。 ただ、日本での準備期間が割とあった私は、このリサーチによってかなりアメリカでのリサーチ耐性がつきました。

アメリカに来て調べることばかりで、正直大丈夫かなと思っていましたが、クレジットカードの仕組みやマイルの仕組みは共通部分もあります。

おかげさまで私は楽しみながら日々調べ物ができています。

せっかくアメリカに来たのだから、アメリカ人が享受しているアメリカのベネフィットを最大限受けたい!という気持ちでリサーチしています。

これからも学んだことを定期的にアップしていきます(なるべく簡潔に)ので、お付き合いいただけますと幸いです。

渡米1ヶ月以内にアメリカンエクスプレス・プラチナカードを発行した話

アメリカ生活を始めるにあたっては、まとまったお金を使います。

日本に比べてアメリカのクレジットカードはベネフィット還元が大きいため、早くクレジットカードが発行できるとスタートダッシュから得します。 個人的な体験も含め、還元率が高いカードを早く発行した方法と、そのための準備について共有します。

クレジットカード発行の壁

アメリカに来てすぐに発行できれば何も苦労はないのですが、発行までにはさまざまな障壁があります。

少なくとも下記1はどんな方法でも準備が必要、いいカードを発行するには3までが最低限必要なので、まずは下準備をしましょう。

1. 電話番号と住所
2. 銀行口座の準備
3. Social Securityカードの発行
4. クレジットスコア(以下FICOスコア)

渡米時にクレジットカードを発行する方法は3つ

外国人が最初にクレジットカードを発行する方法は限られます(私の知る限り以下3種類)。

1. 日系航空会社のクレジットカード(一般的に最短)
2. 完全自己責任の裏技:家族カード発行
3. アメリカンエクスプレス・プロパーカード

最も一般的な方法は日系航空会社が発行してくれるクレジットカードです。ただし還元率は高くないため、準備時間があるなら他の方法をお勧めします。

1. 日系航空会社のクレジットカード

ANA USAカード

JAL USAカード/ANA USAカードなど、航空会社が発行しているカードがあります。 ご存知の方も多いので詳細は割愛しますが、以下のようなメリットがあり、総じて敷居が低いです。

1. 日本で(出国90日以内)に申請可能
2. ソーシャルセキュリティカードなしでも申請可能
3. 米国の居住住所なしでも(会社の住所に)届けてくれる
4. FICOスコアなしで発行できる

一方、後程紹介するアメリカンエクスプレスのカードと比べると、入会特典が5,000~15,000ポイントと見劣りします。

日系航空会社のカードはアメリカでも発行できますので、準備要らずと考えて良いでしょう。

日本にいる方は他の準備に時間をかけた方がお得なので、このカードの説明はここまでとします。

2. 完全自己責任の裏技:家族カード発行

※念の為ですが、あくまで手段として存在する方法のご紹介です。

現地の人に家族カード発行を頼むと、すぐ発行できます。笑 しかも、発行してもらった人と同等のFICOスコアが、発行から2ヶ月程度で家族カード保持者にも引き継がれるとのこと。

ただ、自分のFICOスコアに影響するため、FICOスコアが高い人にお願いするのが良いでしょう。おそらく逆もまた然りで、自分がFICOスコアを毀損してしまうと、発行してくれた人のFICOスコアにも悪影響を及ぼす可能性があります。(未検証)

お互いに信頼できる人がいればチャレンジしても良いかもしれませんが、多くの人には使えない方法になると思いますので、この方法の説明もここまでにします。

3. アメリカンエクスプレス・プロパーカード

筆者はこの方法で1ヶ月以内にカードをゲットすることができました。個人的にこれが一番お得だとの結論に至っていますので、ここからはこの方法がおすすめとして、解説していきます。

(もっとお得な方法があればぜひ教えてください!)

  • 引っ越し前は入会特典をゲットしやすい(日本で)
  • すぐに特典が多いカードが発行できる(アメリカで)

これらが私がグローバルカードリレーションシップ利用をおすすめする理由です。

グローバル・カード・リレーションシップとは?

これはAmex特有のサービスで、日本でアメリカンエクスプレスのカードを持っている人に、アメリカのアメックスのクレジットカードをすぐに発行できる仕組みです。

日本での利用履歴をもとに信用情報を利用するので、グローバルブランドであるAmexのなせる技です。

なお、ここで言う「日本のアメックスのカード」が指すものは「プロパーカード」のことです。プロパーカードとは、アメリカンエクスプレス自身が発行するカード(グリーン・ゴールド・プラチナの主に3種類)を指します。

Amexプロパーカード(グリーン・ゴールド・プラチナ)

グローバル・カード・リレーションシップを使うと、FICOスコアなしでもすぐにアメックスのカードが発行できるので、日本で準備しておく価値ありです。

具体的な準備は以下2点です。

  1. 日本でアメリカンエクスプレスのプロパーカードを作る(グリーン・ゴールド・プラチナいずれか)
  2. 3ヶ月間分の利用履歴(クレジットカードで支払い、期日通りに返済する)

引っ越し前は入会特典をゲットしやすい(日本で)

実はこの3ヶ月という期間が、入会特典のポイント還元条件と絶妙にマッチしています。

Amexプロパーゴールドカードの申し込みページでは、カード作成から3ヶ月以内に40万円を決済すると、41,000ポイント(4.1万マイル相当)がもらえることになっています。

※下記リンクから申し込みページに行けます。ちなみにゴールドカード以外を選択しても、かなりの入会特典がもらえます。

https://www.americanexpress.com/japan/refer/gold-card?ref=rYOSUgXQJ&XLINK=MYCP

参考までですが、ユナイテッド航空の特典航空券の場合、4万マイルは羽田→ロサンゼルスの片道分に相当します。

引っ越し前の3ヶ月で色々買うものもあるでしょうから、3ヶ月で40万円はおそらく使えるでしょう。(ちなみに私の場合、引っ越し前に100万円近く使っていました。。)

会社で赴任する場合、家族分の帰国時の航空券を担保してくれない場合もあるようなので、せっかく準備するなら賢くマイルも貯めておきたいところです。

日本のカードを使ってお得に準備する方法については別の記事で書きますので、もし興味がある方はそちらもご覧ください。

すぐに特典が多いカードが発行できる(アメリカで)

実例についてはこの後説明しますが、アメリカのクレジットカードでは特典がとても手厚く、感覚的には日本の倍程度の特典がもらえる印象です。

FICOスコアがある人は特典満載のカードに申し込みやすいのですが、FICOスコアがない日本人は、申し込んでも審査落ちするため、なかなか条件の良いカードが作れません。

私の知り合いでは、作りたいクレジットカードの審査に落ち続け、渡米から3年でようやく審査に通った人もいました。

よって、アメリカでゴールド・プラチナランクのカードがすぐに発行できるのはかなり有利だと思います。

特にこのあとご紹介するAmexプラチナカードは、最速で発行可能なベネフィットが多いカードになると思いますので、準備期間を使う価値ありです。

アメリカのAmexプラチナカードはコスパが良い!

私が日本で発行したのは、Amexのゴールドカードでした。

なぜ、日本でゴールドカードだったのに、アメリカでは背伸びしてプラチナカードを持つことにしたのか。

端的に言えば、得られるベネフィットを金額ベースで計算すると年会費を十分に取り戻せるし、何よりベネフィットがすごいから、です。

以下、数あるベネフィットの中で、貧乏性の私が感じるベネフィットを挙げさせていただきます。

1. 家族カード(ゴールド)が無料発行できる
2. 使いやすい特典だけでも十分に年会費を取り戻せる
3. 入会特典ポイントが楽に大量にもらえる
4. 年会費が日本より安い
5. 信用度が高いことの間接的な証拠として使える(?)
6. 家賃支払い使うとクレジットスコアを上げられる(?)

1. 家族カードがコスパよく発行できる

家族カードを発行すると、その人には元のカードホルダーと同じFICOスコアが割り当てられます。 つまり、働いていない・銀行口座も持っていない配偶者がいたとしても、FICOスコアを作る方法になります(しかもゴールドなら無料)。

またゴールドカードとプラチナカードでは、ポイントのつき方が異なるため、そのメリットにあやかれる点がプラスです。 例えばプラチナカードでは航空券やホテルの宿泊費の支払いに対してポイントが5倍つきます。一方ゴールドカードではスーパーなどでの買い物に5倍のポイントがつきます。

ただし家族カードのゴールドカードは、通常発行のゴールドカードとベネフィットが異なります。よって、無料でちょっとだけベネフィットがあるカードが増えるだけ、と考えるのが良さそうです。

家族カードのプラチナ・ゴールドの違い

プラチナの家族カード発行は$175(払えば3枚まで追加発行可能)かかります。ただ、ベネフィットは元のカードと同程度についてくるので、$175なら余裕で取り戻せる金額です。

通常発行のゴールドカードが年会費$250ですから、家族カードのプラチナと比べてどちらを発行すべきか、将来的に考えても良さそうです。

2. 使いやすい特典だけでも十分に年会費を取り戻せる

アメリカのAmexプロパープラチナカードの年会費は$695です。 これで得られるベネフィットは、人により感じ方に違いもあるでしょうが、私の場合以下を使うとすぐに$700を超える計算になり、これだけで取り戻せるな、と思いました。

1. Uber Cash: $200
2. Disney Plusなど: $240
3. Clear / TSA pre-check or Global Entry:$289
4. スマホ保証:$800までカバー

3. 入会特典ポイントが楽に大量にもらえる

日本で入会特典ポイントをもらうための条件とポイント例を思い出してみましょう。

日本のAmexプロパーゴールドカード

  • 3ヶ月以内に40万円決済で4万ポイント
  • 1ヶ月平均で13.3万円決済する必要あり
  • ポイントあたり10円

また比較のため、日本で入会特典ポイントが大量にもらえるANAのAmexゴールドカードも見てみます。

日本のANAのAmexゴールドカード

  • 3ヶ月以内に150万円決済で10万ポイント
  • 1ヶ月平均で50万円決済する必要あり
  • ポイントあたり15円

一方、アメリカで私が入会した時の条件とポイントは以下でした。

アメリカのAmexプラチナプロパーカード

  • 6ヶ月以内に6,000ドル決済で8万ポイント
  • 月平均で1,000ドル使用
  • ポイントあたり7.5セント(約10円)

月平均1,000ドルと聞くと、為替を考慮すれば日本のAmexプロパーゴールドと同程度に聞こえるかもしれませんが、物価の影響を考えれば条件的にアメリカの方が楽と考えられます。

しかもANAのAmexゴールドカードと比較すると、月平均の利用金額ベースで1/4、ポイント単価も2/3とコスパが半端なく高いです。

先にも書きましたが、ユナイテッド航空の特典航空券なら4万マイルで羽田→ロサンゼルスが賄えますから、8万マイルなら往復可能ですね。

4. 年会費が日本のAmexプラチナプロパーカードより安い

私は日本でもプラチナカードを検討しましたが、年会費がゴールドに比べてべらぼうに高いです。 日本のAmexゴールドプロパーカードの年会費は31,900円とこの時点で高いですが、Amexプラチナプロパーカードの年会費は+11万円の143,000円です。苦笑

日本のプラチナカード

一方、アメリカのAmexプラチナプロパーカードの年会費は695ドル、現時点の日本円換算で約9.3万円と日本に比べて5万円安く、3割引に相当します。もちろん日本のベネフィットと異なる部分も考慮する必要はありますが、大枠変わらないと考えれば非常にコスパが高いです。

例えば日本のAmexプラチナプロパーカードでは、空港のセンチュリオンラウンジに入る際、同伴者を無料で入れられる特典がありますが、アメリカのAmexプラチナプロパーカードでは条件を満たさないと同伴者は無料になりません。

しかしそもそも日本にはセンチュリオンラウンジがありません。一方、アメリカには主要空港にセンチュリオンラウンジがあり、特典利用がしやすいのです。

こういった点を考慮していくと、必ずしも支払った金額に見合ったベネフィットが受けられるわけではないため、コスパを見る際の参考にしていただければと思います。

5. 信用度の間接的な証明になる(?)

アメリカで家を探す時、頻度高く聞かれるのがFICOスコアです。 FICOスコアがない、と答えると、ウェブ問い合わせ時点で無視されることもありました。

なので、私としてはなんでもいいから反論材料を持っておきたいと思い、「来たばかりだからFICOスコアは無いけど、Amexプラチナは発行できたよ。通常FICOスコア700以上ないと発行できないから、それくらいはあると思うよ。」と回答するようにしました。

家の所有者も、全く信用がないよりは、Amexプラチナを持てる程度にはお金を持っている可能性がある、と考えてくれるためか、問い合わせ時点で無視されることが少なくなりました(気がするだけかも)。

6. 家賃支払いで一気にベネフィットが得られる

渡米当初から知っていたらもっとよかったのですが、Amexプラチナで家賃支払いをする方法がいくつかあり、これを使うとさらにメリットを受けられます。

Plastiq使用で入会特典(ウェルカムボーナス)条件達成に一気に近づく

入会特典について先に書きましたが、家賃支払いをクレジットカードで決済する方法があり、代表的なサービスがPlastiqです。

例えばAmexプラチナの入会特典を得るために必要な決済金額が6ヶ月で$6,000であれば、日常遣いで十分に達成可能な金額です。(このような達成条件を「ミニマムスペンド」と呼ばれます)

ただ、日常遣いは決済金額が小さいため、ミニマムスペンドを達成したかどうかを着実に追っていく必要もあり、6ヶ月後に思い出したら達成していなかった、となるとかなり悔しい思いをします。

そこで、家賃支払いをクレジットカードで決済可能なPlastiqの出番です。

例えば家賃1ヶ月が$2,000なら、3ヶ月分支払えばそれでミニマムスペンドの条件達成、となるわけです。

その分、Plastiqでは大抵の決済がクレジットカードで可能な代わり、2.90%の手数料がかかります。

よって、入会特典を得るためであれば十分に元が取れますが、家賃決済をするだけであれば取り戻すことは難しいので、使い所がありそうな方はぜひ使いたいところです。

以下のリンクからPlastiqに登録して、30日以内に$2,500以上の決済をすると、手数料として使える2,500ポイントが付与されます。

plastiq.com

  • 家賃が$2,500を超える場合は、初回の送金を1ヶ月分行い、その後にこのポイントを使って決済すれば、2ヶ月目分の手数料を相殺できます。
  • 家賃が$2,500未満の場合は、初回の送金を2ヶ月分行い、その後にこのポイントを使って決済すれば、3ヶ月目分の手数料を相殺できます。

詳しい使い方は下記の記事にまとめてありますので、検討されたい方はご一読ください。

analytics-guy.hatenablog.com

Venmo(Send & Split)でもクレジットスコアの足しになる(?)

※実態はまだ確認中ですが、これ以外にクレジットスコアが上がった原因がわからないので、おそらくこのお陰だと考えています。

AmexにはVenmoなどのアプリから送金する機能「Send & Split」があります。

Venmoは日本で言えばPayPayのような個人間送金サービスで、アメリカではかなり一般的に使われています。

AmexではこのVenmoに、Amexのクレジットカードを利用してチャージを行うことができるため、個人間でもそれなりの送金金額をやりとりできます。

私の場合、個人経営のオーナーと賃貸契約をしているため、Venmoによる家賃支払いを毎月$2,000を超えて行っています。

つまりSend & Splitで支払う家賃の金額もAmexに支払いをするので、その分の支払い履歴もクレジットスコアに加味されるようなのです。

私はまだクレジットヒストリーが2ヶ月分しかありませんが、1ヶ月目で650を超え、2ヶ月目で700を超えました。

ので、早く高いクレジットスコアを作りたい人は、試してみても良いかもしれません。

ただしここでの注意点として、Amex Send & Splitで使える金額には、カードのランクごとの30日間の上限がある点です。

  • Centurionカード:$5,000(最もランクが高い)
  • Platinumカード:$4,000(筆者が使っているもの)
  • それ以外のカード:$2,000

つまり、家賃が$2,000未満であればプラチナを持つ必要はありませんが、大都市圏に居住予定の人がクレジットスコアを早く貯めたい場合は、プラチナを持つ価値があるのです。

注意:クレジットカード発行にはリスクもある

Amexのグローバルカードリレーションシップを使えば、FICOスコアなしでクレジットカードが発行できる、と書きました。 ただし、アメリカでクレジットカードを新規発行することは多少のリスクもあるため、注意点を共有します。

グローバルカードリレーションシップで申し込めるのは最初の1枚だけ

Amexに電話で聞いてもはっきりした回答は得られませんでしたが、こちらの記事によると、グローバルリレーションシップを使って申し込めるのは、どうやら最初の一枚のみの模様。

これが事実だとすると、最初に手に入るカードでまずはFICOスコアを貯め、次のカードは1年後、というスケジュール感になります。

1年間はそのカードだけで生活すると考えると、最初の1枚は慎重に選んだ方が良いかもしれません。

新規カード発行はFICOスコアが下がる原因

調べると出てきますが、FICOスコアを構成する要素には、「新しいカードを発行したか」が加味されます。つまり、FICOスコアが下がります。

もちろん、カード発行後にちゃんと使って期日通りに返済する、を繰り返していればまた上がっていくそうです。一方でFICOスコアが低いうちにカード発行をすると、ずっとスコアが上がらない恐れがあります。

ですから最初の1枚を持つことができたら、FICOスコアが見えるようになるまで、新規カードの発行は控えた方が無難でしょう。

カード解約タイミングが早すぎるとFICOスコアが下がる

Amexプラチナは特典が多いカードではありますが、特典を使い切らなければ意味がありません。かといって次年度に解約すれば良いかというと、残念ながらそうでもありません。

FICOスコアはカード契約年数も加味して算定されるので、1年で解約してしまうと、その分契約年数が短くなります。

よって最初のカードとしてAmexプラチナを発行する場合、2年程度の継続を前提として、$1,390($695 x 2)の費用を見込んでおくのが無難でしょう。

ただ、継続する際にはリテンションオファーという制度もあるため、これについて確認できたら報告します。

グローバルカードリレーションシップの使い方

申し込み方は意外とシンプルです。

  1. アメリカンエクスプレスのウェブサイトに行き、日本のIDでログインする。
  2. 英語版の申し込みページから、カード発行を申請する
  3. 申請時点で出てくる「International Account Dataにアクセスして良いですか?」というバナーでYesをクリック
  4. 必要な情報を入力して申請する

https://americanexpress.com/en-us/referral/RYOSUNbabD?XLINK=MYCP

日本の情報を使って良いか?の確認バナー

住所・電話番号・ソーシャルセキュリティナンバー・パスポート情報が必要ですが、この時点では銀行の情報は聞かれません。

私の場合、後日アメックスから電話(英語)がかかってきて、銀行口座情報について追加の確認が必要でした。ただその際もアメックスの担当者が銀行の担当者と電話を繋いでくれたので、私は銀行に登録した住所情報などを話すだけでOKでした。

またパスポートとソーシャルセキュリティカードのスキャンファイルのアップロードも求められましたが、電話の指示通りに後からウェブサイトで行い、無事に届くのを待つだけでした。

ちなみに私の申し込み〜カード到着日程は下記の感じでした。

  • 2023/1/31:ソーシャルセキュリティナンバー発行と同時に申請
  • 2023/2/1:アメックスから電話で銀行の確認。ソーシャルセキュリティーカードとパスポートのスキャンをアップロード。
  • 2023/2/3:アメックスからメールで配達予定日が2/6との連絡。
  • 2023/2/6:カードゲット。

なおアメックスからのメールの一つに、現在の承認状況を確認できるリンクが載っていたのですが、これは何度確認してもエラーが表示され、ウェブサイトで状況を確認することは一度もできませんでした。

届いたAmexプラチナカード(が入ってた箱)

結論:日本で準備して良いカードを早く手に入れよう!

超長編になってしまったので、内容はここまでにしたいと思いますが、日本での準備については別記事に詳しく書きましたので、渡米まで余裕のある方はご参考下さい。

https://analytics-guy.hatenablog.com/entry/preperation-in-japan-to-issue-us-amex-card

ちなみにグローバルカードリレーションシップでは、アメックスのプロパーカード以外にも申し込むことができるそうです(アメックスのコールセンターで聞いたので間違いなし)。 バリエーションが豊富にありますので、ご自身にぴったりの一枚を探してみるのも良いでしょう。

いち早く良いカードをゲットして、快適なUSライフを!