コスパ大好き|アメリカに移住したエンジニア

2023年からロサンゼルス在住。個人的な体験を記録し、これからアメリカに住む人に情報を捧げます。

渡米準備で楽天モバイルとPovoに乗り換えた理由

楽天モバイルは海外旅行でも重宝することで有名です。

しかし海外赴任だと月々約1,100円で持っていくのはどうかな、と思っていました。

この記事では、実際に楽天モバイル回線を持ってきた経験談から、月額に見合うメリットがあるか共有したいと思います。

渡米直後のネット回線にできる

楽天モバイルを契約した理由の一つは、渡米直後、ネット回線がないと連絡が取れない問題の解決策でした。

私の場合、家を決めずに渡米しているため、Airbnbで借りる家の入室方法を連絡できる必要がありました。

もちろん、事前に聞いていればある程度大丈夫ですが、家の前に行ってみたらわからなかったり、そもそも英語の意味が理解できなかったりと、異国では問題が発生しがちです。

これに備える意味でも、携帯回線があることが重要でした。

主要都市では2GBまで無料ローミング

楽天モバイルの場合、月2GBまでは無料でデータ回線のローミングを行ってくれます。

申し込みなどもなく、ローミングさえONにしていれば自動的につながります。

YouTubeで動画を見たりするとすぐに上限に行ってしまいますが、ホテルなどWiFi環境に入ればほぼ使わないため、気をつければ使い切ることはないでしょう。

2GB使い切った後も、超低速(128kbps)ではありますが通信はできます。

データ容量を追加したい場合は、500円/1GBでデータチャージ可能です。

一般的なWiFiルーター貸し出しサービスと比べても非常に低額に持っていけるので、現地で使う回線としてはほぼ1択でしょう。

テザリングもできる

もう一つ、仕事観点ではテザリング(モバイルWiFiとして利用)も可能なのが嬉しいところです。

移動中に仕事することがどの程度あるか分かりませんが、万が一そのようなことがあっても接続できる点が安心です。

私の場合、最初だけ若干活躍したのですが、保険程度に持っておける、という意味でメリットと言っても良いでしょう。

日本の電話番号を安めにキープできる

渡米にあたって自分の電話番号をキープすることを考えると、以下のようなオプションがありました。

1. Povoのプランで格安に抑える(年間500~3,000円)
2. 大手キャリアの休止サービスを使って電話番号だけキープする(年間5,000~8,000円)
3. 楽天モバイルで使いながら金額も抑える(年間13,200円弱)

Povoは安いが、アメリカでは使えない

一番安く住むのはPovo(auの格安キャリア)です。

Povoは基本料金が0円なので、ほぼお金がかかりません。

ただし、6ヶ月以上何も支払いがない場合、回線を解約されてしまう恐れがあるため、年2回は有料トッピング(データプランなど)を購入する必要があります。

最も安い有料トッピングは、smash.使い放題パック(24時間)の220円で、これを年2回購入するだけなら440円です。

一般的に年1回程度は日本に帰国すると思いますので、その時に1回は普通の通信プランを購入することを考慮すると、年3,000円程度の維持費と考える方が妥当です。

格安キャリアの場合、持っているiPhoneで利用できるかや、セットアップを自分で行う必要があるなど、自分で調べることがデメリットですが、これで節約できる金額はそれなりにあります。

年1万円弱を高いと見るか安いと見るかは人によりますが、家族分の電話料金となると数倍の差がでますから、検討の余地ありでしょう。

一方、Povoはアメリカで利用できません

ここが楽天モバイルとの大きな差ですが、電話番号を維持したいだけならPovoが最も割安でしょう。

大手キャリアの休止(電話番号保管)サービス

手間が最も少ないのはこれでしょう。 現在大手キャリアを利用している人は、手続きするだけで回線を休止できます。

一方デメリットとして、お金を払っていても一切回線が使えないのがネックです。 また回線を使えるようにする手続きは多少時間がかかるようですので、気軽に帰国時に使える回線にはならないかもしれません。

また金額は会社によって異なりますが、例えばdocomoの場合、以下の費用が請求されます。

  • 電話番号保管手数料:1,100円(申し込み時の手数料)
  • 電話番号保管:440円(月額)
  • メールアドレス保管:110円(月額)

auも若干異なりますが大体同じような内容で、softbankは申込時の手数料はわかりませんでしたが月額429円でした。

ここに機種代金などが入ってくるともう少し込み入った話になりますが、追加コストは大枠1万円弱、と思えば問題ないでしょう。

楽天モバイルアメリカでも使える

どのように使えるかはこの後書きますが、まずは料金です。

ご存知の通り、楽天モバイルは一律1プランの料金です。

月3GBまでのデータ通信なら980円(税込1,078円)なので、これ以上使わなければ請求もそこまでです。

かつ、楽天モバイル楽天LINKアプリを利用して発信した通話料金が無料です。

では、日本の電話番号が使えることの何がいいのか、というと、日本の電話番号やそれを利用したSMS認証を使わないと利用できないサービスがあるので、それを使うために利用可能にしておきたいのです。

これがないとどの程度困るのか、私にとって未知数ですが、アメリカに長く住んでいる人に聞くとそう言ったシーンが年数回あるとのこと。

例えばLINEなども電話番号に紐づいていますから、万が一ログインできなくなったときなど、復旧方法がないのは心配です。

直近では、送金の頼みの綱であるSONY銀行のSONY Bank WalletからRevolutへのチャージができない事態が発生しました。

SONY Bank Wallet(デビットカード)がロックされた場合、解除は電話でしかできないため、この時に大活躍でした。

現在、私のSONY Bank Walletでは、デビットカード利用時に1.0%のキャッシュバック率でお金が戻るので、Revolut送金時の50万円チャージで5千円戻ってくるのです。

これについては別記事にまとめてありますので、ご覧ください。

analytics-guy.hatenablog.com

というわけで、こちらも保険的になりますが、電話・SMSが使えるという点が重要と考え、少なくとも家族で1名は楽天モバイルを持つことにしました。

日本に無料で電話できる

私の場合、仕事でたまに電話をかけたい時があります。

これまでLINEの数分だけ無料でかけられる電話サービス(LINE Out Free)などで対処していましたが、顧客に「2分しかかけられないんですが...」のようなお詫びを毎度入れていました。

先にも書きましたが、楽天LINKアプリを使った通話は無料なので、この点が大きなメリットだと思います。

通話が有料か無料か、発信前にわかる

楽天LINKアプリでは、電話番号を入力すると、通話が有料になる場合は通話ボタンが緑色になります。

通常は楽天モバイルカラーのピンクになっているので、通話する前に「おや?」と気づくことができます。

さらに緑色になった通話ボタンをタップすると、「この通話は有料ですがいいですか?」的なポップアップを出してくれます。

よって、間違えて料金のかかる電話番号にかけてしまうことが防げて非常に便利です。

固定回線的に使うこともできる!

これは正直驚きましたが、楽天LINKアプリは楽天モバイルを契約している楽天IDでログインすれば、どのスマホからでも無料で日本に電話がかけられます。

つまり、例えば家に置いておくスマホ楽天LINKアプリを入れることで、家族も同時に日本と無料通話ができることになりますね。

よって、固定回線を持っているような感覚で使えば、かなりお得だと考えることができます。

私の結論:1台は楽天モバイル、家族分はPovo

料金を抑えながらメリットを享受する意味では、1台楽天モバイルを持っておくと便利だと思います。

また家族分はPovoで対応すれば、料金を抑えつつ一時帰国時もすぐに利用できますから、大手キャリアの休止サービスを使うのと比べてもトータルの金額を抑えられます。

もしdocomoで2台分の電話番号を保管してもらうと、年15,000円程度かかります。そして保管中は通信はできず、復帰時も若干手続きがあります。

他方、楽天モバイルとPovoを1つずつ使うと、年16,000円程度と同様の料金です。さらにアメリカでも片方は通信ができ、日本に一時帰国した際、楽天回線は自動的に、Povoはアプリでトッピングを購入するだけで、それぞれ利用できます。

同じお金をかけても結果が全く違いますから、私の結論は楽天モバイル+Povoになりました。

私の場合、アメリカ回線はGoogle FiのSIMを使っていますが、たまに電波が入らないところで副回線として使うことができています。

実際に使える保険として役立つので、トータルで払った費用分は取り戻せそう、と感じます。

楽天モバイルは現在、紹介リンクから申し込むと楽天ポイントが3,000ポイントもらえます。

楽天ポイント楽天モバイルの支払いに使えるので、実質3ヶ月弱は無料で利用可能、ということになります。

いつまでこの特典が続くかわかりませんが、検討される方はこの機会をお見逃しなく!

r10.to